きぽニズム

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オズワルドの漫才「山手線」で都営三田線は救われたと思う

オズワルドの「山手線」という漫才が好きだ。
 
まずはこちらをご覧いただきたい。
音量が小さいので、本体とYouTubeのボリュームをどちらも最大にして聞いてください。
 
お分かりいただけただろうか、地名の選び方が絶妙すぎるということに。
 
とりあえず並べてみよう。
「浜松町」「日暮里」「西高島平」ときてシメに三田線。
最高すぎる。
 
まず、初手で「浜松町」を選んだところに出してくるところに非常に味を感じる。思うに、浜松町という駅は"絶妙に存在感を消している"駅だからだ。
浜松町はあの東京タワーや増上寺の最寄り駅であり、羽田空港に向かう東京モノレールの乗り換え駅にもなっている。1日の乗降者数ランキング*1を見ても(新宿・池袋・東京のBIG3はともかく)秋葉原・有楽町あたりには及ばないものの山手線内で12位とまあそこそこ高い。一応実力はあるのだが、じゃあ浜松町という地名で100人が100人ピンとくるかというとそこまでではなく、挙げ句の果てにはたまに静岡の浜松と勘違いされる始末である。これはどちらにも失礼。
 
その浜松町をどう形容したか。
「浜松町の空は高いよ〜!」
最高である。
 
そして日暮里である。こちらの駅も能ある鷹ばりに爪を隠すことに余念がない。
山手線の乗降者数ランキングでは第16位だが、あの谷中銀座の最寄駅である。
京成電鉄と日暮里・舎人ライナーが乗り入れており、特に京成⇄JRの乗り換えは上野よりも日暮里の方が断然便利。成田空港への玄関口といってもいいだろう。
 
この日暮里をどう形容したか。
「君みたいな考え方、日暮里では通用しないよ」
「日暮里の人間は、今日を生きるのに必死だから」
これまた最高である。
 
このコントでは浜松町や日暮里の微妙な立ち位置がうまく利用されている。
新宿や渋谷ではありきたりすぎる上、色々な路線が乗り入れているので山手線感がぼやけるし、恵比寿や目黒をだしてしまうとオシャレ感が過ぎる。五反田や鶯谷は特定のイメージがつきまとう。個性が消えている、かつ山手線感が出る駅名として実に適切だ。
 
極め付けは「西高島平」であろう。
それっていうのはどちら?という方に念のためお伝えしておくと、都営三田線の埼玉寄りの終着駅である。いわゆる高島平団地のやや西あたりになる。
何を隠そう私は小学生の時から都営三田線ユーザーで、かなり愛着がある。中学の頃は三田線の行き先表示のストラップを通学鞄につけていたほどで、その表示が「西高島平」であった。ある時そのストラップについて友人に突っ込まれたので見せたところ、友人はこの駅名が読めなかったらしく、「せいこう...なんて読むの?」と聞き返されてしまった。
 
この三田線というのも過小評価されている路線だと思う。
まず、都営という時点で圧倒的にハンデを背負った戦いを強いられている。「都営は高い」、「都営は狭い」、「都営はうるさい」...散々な言われようだった。
しかも三田線は路線ナンバリングも丸ノ内線に「M」をとられたため「I」だし、車両も6両編成が基本*2と小ぢんまりしている(他の都営線は8両か10両)。先輩に「三田線ってなんかくさいじゃん」と言われたことまである。やめてくださいそれはさすがにいじめです。
 
そんな西高島平が、いまこんな形で日の目を見ている。まさか漫才でネタにしてもらえるような位置になっているとは、圧倒的社会的地位の向上だ。
オズワルドのお二人には感謝が止まらない。
 
しかも最後には「明日は三田線往復の旅」なんて...もう感無量。
 
ちなみに、三田線には東武と東急に裏切られた痛ましい過去があるので、よろしければこちらのスーツさんの動画をご覧になって、弔ってあげてください。
 
おめでとう三田線、ありがとうオズワルド。
最後は浜松町の高い空の写真でお別れです。

浜松町の高い空の写真です

*1:各駅の乗車人員 2019年度 ベスト100:JR東日本

*2:「三田線については、乗車人員の増加を踏まえ、2022年度から一部の編成を6両から8両 編成にすることとし、ホームドアの8両化対応など必要な駅施設の改修等を進めます。」とのこと!東京都交通局 経営計画2019 p.38参照

https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/about/information/plan/pdf/plan2019_01.pdf