きぽん’s Room

kipon氏の日々の進捗を音楽とともに記録していくお部屋です

最近の読書について

佐藤正午『小説の読み書き』

去年の11月から友人に佐藤正午さんを勧められていたのだが、なかなか食指が動かず最近読んだ。最近散々広告を出している『鳩の撃退法』の作者である。こちらの本は色々な小説を「佐藤正午」というフィルターを通して分析していく。内容は堅苦しくなく、川端康成『雪国』の主人公のキャラ付けが腑に落ちないとか、何の小説かは忘れたが性描写が曖昧でモザイク入りの動画のようにモヤっとするとか、「〇〇する私」という書き口が納得いかないとか、まあそんな感じです。こういう視点で見るんだなーというのが面白い一冊。


佐藤正午『夏の情婦』

こちらは短編集。友人からはこれをめちゃ勧められたのだがうーん…といった感じ。最後の短編『恋人』の主人公の設定が良かったです。


千葉雅也・山内朋樹・読書猿・瀬下翔太『ライティングの哲学 書けない悩みのための執筆論』

4名による座談会①+それを受けての執筆記録+振り返り座談会②という構成で「書けない〜〜」の悩みに向き合っていく本。「書かないで書く」(書くことを意識しないで、大仰なことと考えないで、クオリティにこだわらないで書く)というのが本質的だなぁと思いました。やっぱり書くことを仕事にしている人もこんなに書けないって悩むんですね。私も「曲を作らないで作る」境地に行きたい。
あとアウトライナー(階層構造をすぐ書けるメモ帳)というものをこの本で初めて知りました。私も今この文章はWorkFlowyというアウトライナーで書いてます。


W・H・オハンロン『新装版 ミルトン・エリクソンの催眠療法入門』

これはなんかDaigo氏が推してたから読んだやつ。確かにただ読んだらただの催眠療法の本。でも相手が息を吐いている時にだけ話すとかはなんかなるほどなと思った。腕浮揚とか本当に起きるんですかね?という率直な感想を抱いた私だが実際にこういう治療をやっている人がいるのを考えると人間の無意識ってすごいなと思う。催眠療法のワークショップや実際の催眠療法を書き起こした文章が中心なので読み物としては冗長に感じるかも知れない。


リチャード・P・ルメルト『良い戦略・悪い戦略』

これもなんかDaigo氏が推してたから読んだやつ。ざっくり内容はタイトル通りです。こういう翻訳の本ってケーススタディがたくさん入っているよね。2012年初版なのだがこの頃からNVIDIAってすごい企業だったんだと思いはぇ〜となる。新聞や本の情報は遅いというけどまあちゃんとアレしてたら実はアレだよねっていう感想(???)
特に内容は全く面白くなく特に何も覚えていないのだがなんか読む気になったのは多分翻訳が村井章子氏だからだと思う。この人の翻訳は名書率高い。ダニエル・カーネマンの「ファストアンドスロー」、J・S・ミルの「自由論」、ハイエクの「隷従への道」。意味がわからなくても読み進められる文体?がそこにはあります多分。


スタバでバレンシアシロップ3杯入りのコールドブリューコーヒを飲みながら書きました。普通は2杯らしいんですけど店員さんがサービスで入れてくれました。嬉しい。

野球と空手

最近僕は野球と空手をやっている。

運動をするとよく夜が眠れて良い。しかもその効果は一週間持続する気がする。

おかげで今週の僕はめちゃくちゃ寝付きが良い。

 

まず、野球から。野球は中高の軟式野球部の同期が急にやりたいと言いはじめて始まった。実は小学校から大学まで同じ学び舎で育ったいわゆる「竹馬の友」だが、部活が同じだったとはいえ所属していたグループはなんとなく違ったので始終一緒にいましたというわけではない。誤解を恐れず有り体に言えば彼は派手目で私はNerd. (ナードマグネットに敬意を表して。)人間性もまあ見える部分では結構違うように他人からは見られると思う。

なんやかんやでずっと一緒にいるので、気心は知れていると思っている。やっぱりそういうやつが本気でやりたいと言い出したら協力したいというのが1/3、体動かせるじゃん!が1/3、女子マネ連れてくるぞ!につられたのが1/3くらいの割合で(本当か?)参加。

参加者は彼の同僚、高校同期、そのまた友達などなどいろいろな人。私も何人か興味ありそうな友人を連れて行った。キャッチボール、シートバッティング、ノックがいつものメニュー。リーグ戦を目指すらしい。まともに打てるようになっておきたい。

 

次に、空手。こちらは大学同期に連れられて。武道は中学の時柔道を少しやったくらいで、未体験そのもの。初心者向けなのでまずは準備運動を念入りにやる。先生曰く、「体が柔らかいにこしたことはないが、体を柔らかくするのは年単位。体を柔らかく「使う」のはより短い期間できる。体が硬くても大丈夫」だそう。そして黙想。立つ。手は前。その場で突きをやる。そこから基本姿勢の騎馬立ち。これがきつい。中段突き、下段払い、中段蹴り。型をやりながらぐるぐる回るやつ(名前忘れた)。

以下注意ポイントとか印象に残ったこと列挙。

突きは拳をできるだけ早く相手にとどけるイメージ。

内股は関節を壊すのでやらない(それを気をつけてもなってしまうんや)

突きができれば蹴りもできる。(これは野球の投げられれば打てるに通づるね)

全然武道に興味はなかったが、自分が普段使っていない体の使い方をする感覚が新鮮だった。

 

かくして運動が生活のリズムに組み込まれた。習慣を変えれば何かが変わる?

眠い一週間

今週はひたすら眠かった。理由は多分土日続けて野球をしたから。

そう僕は最近野球をしている。最近野球をしている僕だ。(佐藤正午氏の苦手な文体)

それについてはまたわけて書く。

 

ここ3年くらいSleep CycleというiPhoneのアプリを使って睡眠をチェックしている。

今週の平日を見ると、

月曜:就寝22:41、寝床にいた時間7:58、睡眠時間6:43、睡眠の質94%

火曜:就寝22:28、寝床にいた時間7:48、睡眠時間7:00、睡眠の質91%

水曜:就寝22:27、寝床にいた時間7:50、睡眠時間6:08、睡眠の質91%

木曜:就寝22:15、寝床にいた時間8:20、睡眠時間6:48、睡眠の質96%

(金曜はアプリをつけるのさえ忘れて寝た)

多分平均が睡眠時間5:30くらい?で睡眠の質60%くらい?の私にしては類を見ないほど良い眠りをしているように見える。

これを書いているのは土曜の夜(日曜の朝?)の3時だ。

平日から寝ていると少し体力に余裕がある。今後も続けたい。

Astar / Shiden の dApps Staking のFAQのDeepL翻訳

https://forum.astar.network/t/faq-what-is-dapps-staking/1247

皆さん、こんにちは。波です。*1

皆さんがPlasmを知ったとき、「Dapps Staking」という言葉を目にしたと思います。Dapps Stakingは、Plasm / Shidenのユニークな機能の1つで、競合他社との差別化を図ることができます。

しかし、コミュニティとのやりとりを見ていると、このコンセプトはあまり理解されていないように感じました。また、PolkadotでもKusamaでもライブを行っていないため(2021年6月18日現在)、dapps stakingがどのようなものかを想像するのも難しいと思いますので、私なりに説明してみたいと思います。

はじめに
一枚の絵にすると、dapps stakingはこのようになっています。

スクリーンショット 2020-05-30 16.02.30
スクリーンショット 2020-05-30 16.02.30
1506×924 148kb
仕組み
Plasm / Shidenのすべてのスマートコントラクトには、オペレータと呼ばれる管理者を割り当てることができます。ユーザーはバリデータにステークする代わりに、自分のPLM / SDNトークンをこれらのオペレータにノミネートすることができます。これらのユーザーはノミネーターとも呼ばれます。

ブロックごとに、ブロックリワードの半分がdappsのステーキングに使われます。この報酬はさらに運営者とノミニーの間で4:1の割合で分割されます。つまり、ブロック報酬の50%がバリデータ、40%が運営者、10%がノミニーに支払われます。

ブロック報酬の40%は、アプリ開発者にとってPlasm上で構築する大きなインセンティブとなる。イーサリアムのような他のブロックチェーンでは、dapp開発者は助成プログラムやトークンの発行、資金調達などに応募してお金を稼ぐ必要がありますが、Plasmでは自分のdappがノミネートされている限り、ある程度のベーシックインカムを受け取ることができます。あなたのアプリの人気が上がれば、より多くのコミュニティメンバーがあなたをノミネートし、ブロック報酬のより多くの割合を受け取ることができるようになります。

また、推薦者も忘れてはいけません。10%の報酬は非常に大きく、バリデーターへのステークスや他のDeFiプラットフォームでの融資の代替となります。このことを理解するために、数値例を見てみましょう。


この例では PLM を使っているが、同じ論理が SDN にも適用できる。

PLM の価格が1ドルだと仮定しよう。70百万個の PLM が供給されているとすると、PLM のマーケットキャップは70百万ドルになる。
年に10%のインフレがあるので、ブロックチェーンを運用して1年後には(価格が変化しないと仮定して)700万米ドル相当のPLMトークンが生成されていることになります。
ブロックの報酬は、バリデーター、Dapps、ノミネーターの間で5:4:1の割合で分配され、それぞれ350万円、280万円、0.8万円となります。
もしあなたが全ノミネーションの平均1%を維持できた場合、1年後に28k USDを受け取ることができます。2万8,000ドルは大した額ではないと思われるかもしれませんが、基本的な生活費を賄うには十分すぎる額です。これは、オペレーターのためのユニバーサル・ベーシック・インカムのバージョンです。

しかし、ここでさらに良いことがあります...もし、あなたがオペレーターのポジションを売ることができるとしたらどうでしょう :thinking: 何だと思いますか?それができるのです。6 想像してみてください、もしあなたが全指名の平均10%を保持するdappのオペレーターであるならば、それは年間28万米ドルの経常利益になります(PLM=1ドルの場合)! 伝統的なビジネスのように、一定期間に渡って分配されるのではなく、前払いを希望する場合は、このオペレーターのポジションを売却することができます(例:会社を辞める)。

しかし、この例から、私たちがなぜdapps stakingの可能性を信じているのか、また、私たちのブロックチェーンでdapp開発者をネイティブにサポートすることで、より多くの開発者が私たちのコミュニティのためにもっと素晴らしいdappsを構築する動機付けをすることができるのかをご理解いただければ幸いです。

ローカルでdapps stakingを試してみたい方は、このガイドの手順に従ってください。

*1:ここ絵文字だったからこうなっているのだが、めっちゃ面白いので残しておきます

Internet Computer (ICP) 記事のDeepL翻訳

最近 Internet Computer (ICP) に興味を持っています。下記の記事をDeepLにぶち込んだものを備忘のために置いておきます。

https://medium.com/dfinity/announcing-internet-computer-mainnet-and-a-20-year-roadmap-790e56cbe04a

 

インターネットコンピュータは、ウェブスピードで動作し、制限なく容量を増やすことができる世界初のブロックチェーンです。

 

2021年新春、DFINITYのステータスアップデート

I have a exciting news.

20201218日、インターネットコンピュータのブロックチェーンの分散化の重要な初期段階が発生しました。これは、インターネットコンピュータのメインネットが存在し、ネットワーク神経システム(NNS)の管理下に置かれた独立したデータセンター内に独立して所有・設置された標準化された「ノードマシン」によってホストされていることを意味しています。

このプロジェクトに初めて触れる方のために説明すると、インターネットコンピュータとは、ウェブスピードで動作し、あらゆる量のスマートコントラクトの計算をホストし、あらゆる量のデータを保存するために、縛りなく容量を増やすことができる世界初のブロックチェーンであり、NNSとは、ネットワークを制御するオープンなアルゴリズムによる統治システムです。NNSは、ネットワーク自体の中でホストされており、ノードマシンの計算能力を安全に織り交ぜてインターネットコンピュータブロックチェーンネットワークを構築するプロトコルシステムの一部であり、ネットワークが自律的かつ適応的であることを可能にしています。

NNSは、メインネットが暗号化された初期設定を行って起動すると、ネットワークの計算能力を高めるために新しいノードマシンを導入したり、ネットワークプロトコルを更新するためにノードマシンをアップグレードしたりするなど、継続的なネットワーク管理タスクを指揮する責任を負いました。嬉しいことに、NNSは立ち上げ後すぐに、新しいサブネット(インターネットコンピュータネットワーク内の特殊なブロックチェーンで、他のブロックチェーンとシームレスに統合して容量を増やすことができる)へのノードマシンの導入と、サブネットのノードのアップグレードという2つの初期提案を処理しました。つまり、NNSはすでにネットワークの構築と進化を始めているのです。

このような進展は、これまでのところ、ほとんどの場合、ネットワークに関わる人々にしか見えていませんが、この最初の分散化のステップを無事に通過したことは、非営利団体であるDFINITY財団、インターネットコンピュータプロジェクトに貢献したすべての人々、現在物理的なネットワークを構築している多くの関係者、そして、この新しいネットワークが可能にするものから利益を得ることになる世界中のすべての人々にとって、まさに記念すべき瞬間です。もちろん、ネットワークのブートストラップはMercuryマイルストーンの一部として行われましたが、これは2019年夏に発表された5つ目の打ち上げマイルストーンであり、予定通りに達成できました。

マーキュリーに到達したことで、最後の「ジェネシス」の分散化ステップに向けて、比較的短い道のりを歩むことになります。これは、Network Nervous SystemICPユーティリティトークン(以前は「DFN」と呼ばれていた)を投票ニューロンの形で保有者にリリースするもので、トリガーとなる提案を処理した後、おそらく2021年第1四半期中に発生します。これは、2021年第1四半期中に発生するであろうトリガー提案を処理した後に発生します。ジェネシスが発生すると、受信者はネットワークガバナンスへの参加を開始し、ニューロンを溶解して内部のトークンを放出し、それをサイクルに変換して計算に使用したり、目的に応じて転送したりすることができます。しかし、NNSがネットワークの利益のためにGenesisを起動するためには、様々な追加ゲートを通過しなければならないことが予想されます。

休暇明けの今、複数の関係者が、インターネットコンピュータプロジェクトがGenesisへの迅速な立ち上げのためにこれらの残りのゲートを通過するのを支援する。ゲートとは、DFINITY財団がまだ公開されていないすべての関連ソースコードを公開すること、インターネット・コンピュータ・ネットワークを実現するChain Key暗号とプロトコル数学の完全な説明を含むICP(インターネット・コンピュータ・プロトコル)に関する膨大な量の技術・設計情報を公開すること、セキュリティ監査とストレステストを無事に通過すること、Mercuryでは実現できなかったいくつかの追加機能を公開することなどであるが、これらに限定されるものではない。また、現在開発中のインターネットコンピュータプロジェクトの範囲と質をより反映したオンラインコンテンツのリニューアル版の公開、物理的なネットワークとその参加者に関する詳細な情報の提供、ノードの供給やネットワーク構築への参加を希望する者へのサポートサービスの提供、DFINITY財団と新たに設立されたインターネットコンピュータ協会に関する詳細な情報の提供など、様々なことを行っています。以上が最終段階です。もうすぐですね。

マーキュリーは、技術的に素晴らしい成果を上げ、他に類を見ないブロックチェーンのビジョンを実現していますが、この段階でも、多くの独立した関係者の努力なしには、ネットワークを構築することはできませんでした。 舞台裏では、COVID-19の大流行による困難にもかかわらず、いくつかのメーカーが、物理的なネットワークを構築するために使用される第一世代の標準化されたインターネットコンピュータのノードマシンを製造しており、何十もの独立した資金提供者が、最初のデータセンターへのノードマシンの配備に資金を提供し、管理するために乗り出しています。この記事を書いている時点で、何百台もの新しいノードマシンが大規模な努力によってデータセンターに配備されており、その多くはすでにネットワーク神経系がインターネットコンピュータの容量を拡大するためにネットワークに織り込む形で稼働しています。インターネットコンピュータは、容量を無制限に拡大できる世界初のパブリックブロックチェーンであり、ウェブの速度で稼働し、間もなく莫大なインパクトを生み出す数多くの初物の中でも特に優れたものです。このネットワークは、今後数年間で、何千ものデータセンターから稼働する数百万のノードに成長すると予想されています。これがブロックチェーンとインターネットの両方にとって重要な瞬間であることは、歴史が証明してくれると期待しています。

Genesisについて詳しく書く前に、この機会にInternet Computerプロジェクトとは何かを確認しておきましょう。このプロジェクトは、先進的なブロックチェーンの研究とエンジニアリングに他のどのプロジェクトよりも膨大な時間と資金を投入し、世界中に専用の研究センターを構築し、2017年に最初の分散型資金調達を実行した後、伝統的なブロックチェーンを超えて、世界が金融システムだけでなくあらゆるシステムやサービスを構築する方法を根本的に再考するための科学とエンジニアリングに注力するために姿を消しました。

ヒント:ブロックチェーンに対する一般的な先入観があると、インターネットコンピュータのブロックチェーンの技術力が把握しにくくなります。既存のブロックチェーンのアーキテクチャや制限に関する知識と照らし合わせようとせず、説明されている機能を理解することで、よりシンプルなエントリーが可能になります。

インターネットコンピュータの目的

DFINITY財団は、大きな疑問を追求するために設立されました。インターネットは、すべての人とすべてのものをつなぐ分散型ネットワークですが、その機能を拡張することで、人類が情報システムを構築するための主要なプラットフォームにもなることができるのではないか?その答えが「インターネットコンピュータ」です。インターネットの機能を先進的なブロックチェーンネットワークで拡張し、企業システムやインターネットサービス、DeFiなどの金融サービスなど、高速でスケーラブルな情報システムを、仲介者や従来のITを必要とせずに直接構築できるブロックチェーンを提供します。

もちろん、これは新しい分散型のプロトコルを追加することで実現します。インターネットは、IP(Internet Protocol)という分散型プロトコルによって作られている。IPは、何百万ものプライベートネットワークを束ねて1つのグローバルネットワークを形成するものであり、通信ソフトウェアがデータをどのようにインターネットネットワーク上でルーティングしなければならないかを考える必要がないため、高い耐障害性と使いやすさを備えている。インターネットコンピュータも同様に、今度はブロックチェーン型のICPInternet Computer Protocol)という分散型プロトコルによって作られ、世界中のデータセンターに設置された特別なノードマシンの計算能力を織り交ぜて、スマートコントラクトソフトウェアの進化とそのデータをホストする、統一された使いやすいシームレスな宇宙を作り出しています。このプラットフォームは、ウェブスピードで動作し、無限の容量を持ち、ウェブ上のコンテンツを提供できるため、スマートコントラクトを使って、ウェブサイト、企業システム、大衆向けインターネットサービス、汎産業プラットフォーム、DeFiなどを構築することができます。

歴史を振り返ると、すべての条件が同じであれば、パーミッションレスで、相互運用性を最大化し、ベンダーが囚われの顧客を作ることを目的としたプロプライエタリなインフラや製品に内在するプラットフォームリスクを中和する、インターネットのような共有された公共のプラットフォームの上で構築することが世界に好まれることがわかります。インターネットコンピュータは、インターネットが完全な技術スタックの役割を果たせるように拡張し、クラウドサービス、サーバーマシン、独自のソフトウェアスタック、データベース、ファイアウォールなどの従来のITを必要とせず、サイバー空間でホストされたスマートコントラクトを使って世界が構築できるようにします。

世界の情報システム構築者をプロプライエタリなITから解放することは立派な目標ですが、これはインターネットコンピュータの存在意義のごく一部に過ぎません。ブロックチェーンのスケーラビリティ、スピード、コストの限界が、先進的な技術と新しいネットワークアーキテクチャによって解決され、スマートコントラクトのソフトウェアモデルが再考されてはるかに強力に進化し、スマートコントラクトが仲介者なしでユーザーの体験を直接Webブラウザに提供できるようになれば、ブロックチェーンは従来のITと比較して並外れた利点を持つ、改ざん不可能で止められないコンピュータになることがわかりました。これにより、企業システム、大衆向けインターネットサービス、経済の再構築が促進され、DeFiが金融を再構築するように、様々なものの仕組みを完全に再構築することが可能になります。

このプロジェクトに携わっている私たちにとって、インターネットコンピュータは高度なブロックチェーン科学の究極の表現であり、関連するほぼすべての技術が新しいものです。最大の課題の一つは、あらゆる量のスマートコントラクトの計算を処理し、あらゆる量のスマートコントラクトのデータを維持できる、統一されたオンチェーン環境を提供することです。このネットワークでは、ブロックチェーンの限界に関するこれまでの先入観を覆し、ブロックチェーンを、より少ないコード行数で、より簡単に大規模なインターネットサービスを構築するためのスケーリングソリューションとして提示しています。一方、インターネットコンピュータは、自律コードやトークン化といったブロックチェーンの中核機能を進化させるとともに、開発者がトークンを持たずにエンドユーザーと対話できるサービスを構築し、そのサービスがすべてブロックチェーン上で実行されていることを知らなくてもよいようにしています。

このプロジェクトの範囲は非常に広く、インターネットコンピュータ上に構築することで得られるメリットの深さを理解するのは難しいかもしれません。そのうちのいくつかを個別に列挙して、命題をより消化しやすくしてみよう。

2030分程度で説明しますが、注意力のない方は、ここをクリックして私のハイレベルデッキをご覧ください。

インターネットコンピュータの本質的な目的は、人類が構築するためのはるかに優れたブロックチェーンを作ることです。その目的の中には、さらに多くの具体的な意図があり、そのうちのいくつかを大まかにレビューします。

ビルダーで指数関数的に成長する公共性

インターネットのように止められないシステムとサービス

デフォルトで安全であり、プライバシーを守るシステムとサービス

再構築されたスマートコントラクトによる複雑性の排除とスケーリング

インターネットの "エッジ "を走るウェブスピードのブロックチェーン

ブロックチェーンシステムから問題のある仲介者を排除する

ブロックチェーンシステムから重要なユーザビリティの問題を取り除く

インテリジェントなガバナンスと自律的な進化の実現

トークン化されたガバナンスシステムによる "オープンなインターネットサービス"

取り返しのつかない共有を持つ、信頼できるプログラム可能なウェブ

99%の人々に技術的な機会を提供することで、技術の民主化を図る

メガ・モノポリーに負けない豊かなオープン・インターネットの構築

計算を用いて契約に安定した流動性を与える

WebAssemblyを世界の仮想マシンにする

ブロックチェーンの三位一体を実現する

作る人によって指数関数的に成長する公共事業

テクノロジーのプラットフォームは、多くの場合、ネットワーク効果によって巨大化します。ネットワーク効果とは、システムやサービスを利用する人が増えれば増えるほど、そのシステムやサービスの有用性が高まり、成長がさらなる成長をもたらすという正のフィードバックループを形成することです。価値や効用は、ユーザーによって指数関数的に増加することもあります。後述するように、インターネットコンピュータは、このようなネットワーク効果の恩恵を受けており、その価値は人々が構築すればするほど急速に高まり、ネットワークは世界にますます多くの有用性を提供できるようになる。主な目的は、コードやシステム間の相互運用性をほぼゼロコストで提供することです。これは、スマートコントラクトを進化させた「キャニスター」と呼ばれる安全な実行コードがホストされているシームレスな世界を提供しているからです。この世界では、許可を得た上で、コードは他のコードを直接呼び出し、従来のソフトウェアが歴史的に静的なソフトウェアライブラリから機能を取り込んできたように、その機能を取り込むことができます。例えば、インターネットコンピュータ上に構築されたサービスAがサービスBと機能を共有している場合、サービスABが静的なライブラリではなく実際に稼働しているソフトウェアのインスタンスであっても、また異なるプログラミング言語で書かれていても、BのコードはAの共有機能を自分の機能を呼び出すのと全く同じように直接呼び出すことができるということです。これは画期的なことです。

シンプルな関数呼び出しにより、スタンドアロンのオブジェクトや、より大きなシステムやサービスの一部である機能を統合することができます。これは、後述する撤回できないAPIの共有などの機能と合わせて、今日、開発者が静的なソフトウェアライブラリのコードを組み込んで新しいソフトウェアを構築するのと同じように、インターネットコンピュータ上ですでにホストされているオブジェクト、システム、サービスの機能やデータを組み立てることで、新しいサービスを簡単に構築できるようにするもので、企業、システムビルダー、起業家、イノベーターに力を与えています。この効果はすでに存在し、証明されています。イーサリアムのブロックチェーンは、他のコントラクトの機能を直接呼び出すことができるスマートコントラクトをホストしており、金融レールを簡単に統合・拡張することができるため、DeFiが爆発的に普及した主な理由となっています。しかし、インターネットコンピュータとは異なり、既存のブロックチェーンプラットフォームでは、スマートコントラクトの計算とデータをスケールアップすることができず、ウェブスピードで実行することもできず、必要な比較的小さなコストで計算を処理し、データを保存することもできず、膨大に強力なソフトウェアフレームワークを開発者に提供することもできない。これらの制限を取り除くことで、インターネットコンピュータは、公共のインターネットがプロプライエタリなネットワークを打ち負かしたのと同様の、計り知れないほど強力なネットワーク効果を解き放つことになります。

このことを起業家の視点から理解するために、あなたがインターネットコンピュータ上で、eBayのような機能を提供する大衆向けの「オープンインターネットサービス」を構築したいと考えたとします。オークションの仕組みを作るのは比較的簡単ですが、買い手と売り手の間で発生する紛争に対処するためのインフラを作るのは、通常、負担が大きいものです。しかし、インターネットコンピュータ上では、仲裁や紛争解決を提供するオープンなインターネットサービスに関数を呼び出し、後で別の関数を呼び出して結果を返すだけで、このニーズを解決することができます。これは、既存のサービスの中にあるデータ、機能、アクター、ユーザーをベースにして、新しいシステムやサービスを素早く構成することができる大胆な新しいパラダイムです。開発者は、インターネットコンピュータを利用して既存のスマートコントラクトシステムを構築し、新たなシステムを追加していくことで、ネットワーク効果はますます強力になっていくでしょう。

インターネットのように止まらないシステムとサービス

現在のインターネットの発展には大きな歴史があり、多くの関係者がそれぞれの理由で貢献してきました。しかし、インターネットの歴史の中で重要なのは、冷戦と、核攻撃にも耐えうる堅牢な通信システムへの要求との密接な関係である。それは、1964年に発表されたポール・バランの重要な論文にあるように、通信をデータパケットに分割し、利用可能なネットワークリンクに適応的にルーティングすることによって実現された。

冷戦がインターネットの堅牢性を高める上でどのような役割を果たしたにせよ、需要に応じて適応し、規模を拡大する能力は、インターネットが、水道のように、今では人類の多くが当たり前のように利用している必須の公共事業となった基本的な要因です。例えば、COVID-19のパンデミックの際、インターネットはその目的を見事に果たし、私たちは遠隔地で仕事をしたり、増え続けるメディアをストリーミングしたりすることができました。インターネットコンピュータのネットワーク設計は、この伝統を確実に引き継ぐものです。インターネットコンピュータは核攻撃に耐えられるだけでなく、需要に応じて拡張することができ、スマートコントラクトを使って構築されたシステムやサービスも止められません。

ここ数週間で、このことがなぜ重要なのかが特に明らかになりました。世界の人口78億人を支えるためには、自動化による効率化が不可欠であり、オンラインサービスが日常生活の中心となっています。しかし、「COVID-19」では、社会の中核となる情報インフラを技術者全員で維持することが求められているにもかかわらず、ビッグテックが運営する独自の中央管理システムが世界各地で停止しています。

Amazon Web Servicesが所有する超大規模データセンターで障害が発生し、インターネットのサービスの大部分が停止しました。

Googleのサービスは広範囲にわたる障害に見舞われ、さらにGmailが故障しました。

ちょうどこれを書いているときに、Slackが故障したようです。

今日、私たちが頼りにしている集中型ハイパースケールデータセンターは、テロ攻撃、サイバー攻撃、そして竜巻がセンターを破壊したり、太陽フレアによる電磁パルスがセンターの運営を妨害するといった天災など、あらゆるものに対して脆弱です。私たちは、これまでのところ、その脆弱性が単純な設定ミスやソフトウェアのバグによってもたらされ、その深刻さが大幅に軽減されていることに感謝しつつ、世界のインフラや重要なオンラインサービスを、インターネットコンピュータ上で止められない形で、可能な限り早く再構築することを目指すべきです。

デフォルトで安全であり、プライバシーを保護するシステムとサービス

私たちは長い間、伝統的なITの上に構築されてきたため、その最も明白な欠点に慣れてしまっています。従来のモデルでは、独自のクラウドサービス、サーバーマシン、データベース、ミドルウェア、ウェブサーバー、バックアップシステム、ロードバランサー、CDNなどのアクセラレーターなど、さまざまなコンポーネントを組み合わせて新しいシステムやサービスを構築し、それに独自のソフトウェアを組み合わせて、さまざまなソフトウェアスタックを使って記述します。その結果、ルーブ・ゴールドバーグ・マシンのような構造になり、はるかに単純な目的に起因するとは思えないほどの膨大な複雑さを持つことになります。しかし、これらのアセンブリの最大の問題は、デフォルトでは安全ではないということでしょう。

従来のITを利用して構築されたシステムやサービスは、デフォルトでは安全ではないため、私たちはそれらを保護する方法を見つけなければなりません。一般的には、ファイアウォールを追加したり、SIEMロギングやその他の業界全体で提供されているセキュリティシステムを利用したり、専任のセキュリティ担当者や管理者を配置してソフトウェアのバージョンや設定をチェックしたり、ハッカーにバックエンドへの入り口を与える可能性のある安全でないコードを探したりします。このような現状に甘んじている私たちは、次のような当たり前の問いかけを怠っています。ブロックチェーンのような改ざん不可能なプラットフォームを使って、システムやサービスを構築すべきではないか。

インターネットコンピュータはこの問いに答えてくれます。ウェブスピードで結ばれていないブロックチェーンネットワークの上に構築することができ、そのセキュリティはプロトコルの基礎となる数学に由来し、ホストされたコードが改ざん不可能な方法で実行されることを保証します。この保証が可能なのは、ブロックチェーンプロトコルを支える数学が、ファイアウォール、システム管理者、潜在的なバックドアを特定するためのコードレビュー、その他今日私たちが頼りにしている多くのセキュリティ対策よりも、根本的に強力な保護を提供するからです。これらのセキュリティ対策は、最も熟練したハッカーでも2+2=5にすることはできないため、単純なエラーでも失敗する可能性があります。インターネットコンピュータは、ホストされたコードが許可された方法でのみ実行され、期待されたコードのみが正しく期待されたデータに対して実行されることを保証しており、プラットフォームを形成するために使用された数学は、ハッカーにこれらの保証を覆す手段を与えません。これは、ビットコインのブロックチェーンが始めたアプローチを引き継いだもので、その台帳は現在、私が書いているように5兆ドル以上の価値を保持していますが、保護のためにファイアウォールに頼ることはなく、この驚くべき革命的な特性を任意のシステムやサービスの構築に初めて拡張しました。

ホストされているシステムやサービスが改ざんされないようにすることに加えて、インターネットコンピュータはデータのプライバシーにもセキュリティを拡張します。これが可能なのは、従来のブロックチェーンとは異なる仕組みだからです。ブロックチェーンでは、相互作用を検証できるように、処理した取引のブロックをダウンロードできるようにしているため、誰でもホストされているすべての計算やデータを再構築することができます。インターネットコンピュータではその必要がありません。なぜなら、チェーンキー暗号と呼ばれるものをベースにしているからです。チェーンキー暗号では、シンプルな「チェーンキー」(公開鍵のようなもの)をやり取りに適用することで、誰でも正しさを検証することができます。

チェーンキー暗号では、過去の取引履歴をダウンロードできるようにする必要がないため、各スマートコントラクトはネットワークノードの特定のサブセットに複製され、分散化によるセキュリティとレジリエンスをはるかに高い効率で得ることができ、また、システムやサービス内のデータはコピーを取りたい人だけがダウンロードできないようになっています。その結果、インターネットコンピュータ上でホストされているシステムやサービス内のデータを取得する唯一の方法は、スマートコントラクトのロジックが共有内容を完全に制御できるような、認可された改ざん不可能な方法でそれらとやり取りすることです。また、データセンターの悪意のあるシステム管理者など、ノードマシンに物理的にアクセスする可能性がある者に対するプライバシー保護も組み込まれています。標準化されたノードのハードウェアには、アクセスされた場合、メモリチップやストレージデバイス上の暗号化されたバイトのみを見ることができる機能が搭載されています(この機能は、ネットワークがベータ版に移行した後にオンになります)。

インターネットコンピュータのように、攻撃を受けてもシステムの正しさやデータのプライバシーを保つことができる、改ざん不可能な計算プラットフォームの必要性がこれまで以上に明らかになってきました。従来のソフトウェアの世界では、攻撃者に対して安全なシステムやサービスを作ることは不可能になっています。例えば、エドワード・スノーデンは、NSAの内部セキュリティシステムの穴を突いてサーバーを物色し、痕跡を残さずに2万件の文書を盗み出すことができました(多くの人にとって、彼は英雄的な内部告発者ですが、それは彼がデータを収集したシステムのセキュリティが壊滅的かつ茶番的に失敗したという事実とは無関係です)。一方、主要な超大国では、ロッキード・マーチン社から盗まれた数千億ドルの価値があるF-35から派生した戦闘機の設計が使われており、ハッカーは一般的にオンラインサービスから多くのPII(個人を特定できる情報)を抽出しているため、ダークウェブで入手できない個人情報や個人的な金融情報はほとんどない状態になっている。

あまりにも状況が切迫しており、プライバシーがほとんど残っていないため、PIIの価値が下がり、多くのハッカーは、サーバーマシンを暗号化し、復旧のためにビットコインでの支払いを要求するランサムウェアを使って企業システムを無力化することに力を注いでいます。2020年には、政府や企業全体のITシステムが数週間から数ヶ月にわたって停止し、通常の業務が停止しました。国家機関によるサイバー攻撃は、はるかに破壊的なものになる可能性があります。つまり、安全保障上の緊急事態が拡大しており、インターネット・コンピュータ・ブロックチェーンの上に構築することで解決できる可能性があるのです。

この記事を書いている数週間前に明らかになった「SolarWinds」の壊滅的なハッキングは、デフォルトで安全なシステムの必要性を反論の余地なく示しており、私たちが危機的状況に達していることを示しています。外国人ハッカーは、欧米の多くの重要な機関や企業のプライベートなシステムやコンテンツを数ヶ月間にわたって自由に歩き回ることができ、想像を絶する量の機密情報やコンテンツを盗み出しました。このような事態は、例えば米国が「アインシュタイン」と呼ばれるサイバー防衛システムに莫大な費用を投じていたにもかかわらず起こりました。このような究極の失敗に直面し、レガシーなインフラを安全に保つことが不可能であることが明らかになった今、主流の体制の中で、技術者ではない人々がより包括的なアプローチを求め始めています。The Hill紙のライターたちは「社会全体」のセキュリティ戦略を主張し、Financial Times紙のライターたちは、現在進行中のサイバー攻撃は、攻撃の巧妙さよりもITインフラの欠陥に起因すると指摘していますが(これは事実です)、その解決策としては、インターネット・コンピュータ・ブロックチェーン以外に考えられません。

最も重要なことは、ブロックチェーンの改ざん不可能な性質が、スマートコントラクトを用いた自律的なオープンシステムやDeFiのサポートを可能にしているということです。ブロックチェーン上のセキュリティの提供をプライバシーにまで拡張することで、スマートコントラクトをベースにしたシステムやサービスの設計が簡素化され、その適用範囲が大きく広がっている。

再構築されたスマートコントラクトによる複雑性の打破とスケールアップ

今日、従来のITを構築する際には、一般的にストレージのメガバイトあたりの価格や、クラウドコンピューティングインスタンスの1時間あたりの価格、あるいはソフトウェアのライセンスといった言葉でコストを考えます。しかし、皮肉なことに、これらのコストは、世界の年間ITコスト38,000億ドルのうち、比較的小さな割合を占めているにすぎません。忘れがちなのは、最大のコストはITオペレーションであり、コンピュータのプログラミングやシステム管理などの仕事に従事する人間のコストであるということです。

実際、米国の典型的なFortune 500企業では、ITコストの約85%がITオペレーションに起因しています。さらに、IT運用の90%以上は、システムやサービスの基本的な目的や機能を定義する本質的なロジックやユーザーエクスペリエンスの構築・進化ではなく、構築・保守するシステムやサービスのコンポーネントを単に連携させるという魂を削るような作業や、データのバックアップやセキュリティの維持などの作業に向けられていると分析されています。このことは、IT全般のコストを削減し、技術的な人的資源をより生産的な目的に振り向けることができる劇的なチャンスであることを示しています。また、インターネットサービスの開発を大幅に簡素化し、技術的なベンチャー企業をより早く市場に送り出すことができます。

DFINITYは、ソフトウェアをスマートコントラクトの進化という形で再構築することで、情報システムの開発・保守に伴う複雑さを大幅に軽減するとともに、新たなセキュリティニーズにも対応し、高速で効率的、かつ制約のないブロックチェーン上に構築することで、無駄な技術コストを大幅に削減できるのではないかという洞察を早くから持っていました。2015年、イーサリアムのブロックチェーンは、他のスマートコントラクトのコードを直接呼び出すことができるスマートコントラクトを導入し、共同ホストシステムの統合に関わるコストの多くを取り除くことで、このようなことが可能になるかもしれないと予告しました。また、Ethereum上のスマートコントラクトは「永遠に動作する」ため、クラッシュしてデータがリセットされることはなく、Solidityのコードを書いているスマートコントラクト開発者は、データを単純なプログラム変数内に保持し、データベースやファイルとの間でデータをやりとりする必要がなくなり、データの永続性を直接管理する必要がなくなるため、コードが簡素化されます(ただし、SolidityEthereumのステートデータベース内に変数データを保持する低レベルのコードにコンパイルされることに注意が必要です)。

DFINITYは、このような洞察をインターネットコンピュータの設計に反映させ、従来のスマートコントラクトをソフトウェアキャニスターに進化させました。キャニスターのコードは、他のキャニスターが共有する関数を直接呼び出すことができ、期待される利点を提供する一方で、様々な点で従来のスマートコントラクトとは異なる動作をします。このようなスマートコントラクトを「キャニスター」と呼ぶのは、キャニスターがソフトウェアコードとそのコードが動作する永続的なメモリページを束ねたものであり、キャニスターを決定論的に並列動作させることでネットワークの容量を拡張することができるからです。(このコードは、ソフトウェアアクターを記述する任意の高レベルプログラミング言語からコンパイル可能なWebAssemblyバイトコードの形をしています)。) 今回もキャニスターはクラッシュすることはありませんが、開発者は真の直交的な永続性のスキームでデータを維持します。データは、プログラミング作業の過程で自然に作成される非常に任意の変数、オブジェクト、コレクション、データタイプの中に存在するだけで、それが自動的にメモリ内に永続化されるのです。このように、インターネットコンピューター上では、目的に応じてコードを書くことができるため、複雑さを排除することができ、ソフトウェアシステムやサービスの導入、維持、管理のコストを大幅に削減することができます。

また、インターネットコンピュータを利用することで、初めて「スケールするコード」を書くことが可能となり、例えば、大規模なインターネットサービスの制作を大幅に簡略化することができます。従来のITでは、ソフトウェアはホストであるコンピュータの物理的なメモリ内で動作しなければならず、そのメモリはOSなど他のソフトウェアと共有され、搭載されている物理的なメモリチップに制約されてしまう。このため、大規模なインターネットサービスなど、システムの拡張性が求められるシステムの開発者は、「シャーディング」などの複雑な仕組みを用いて、複数のサーバーコンピュータやデータベースなどのスタンドアロンシステムに計算やデータを分割し、この制約から逃れなければならないという負担があります。これに対して、インターネットコンピュータは、そのような分割が不要なコードのための真にシームレスな環境を初めて提供します。開発者のコードが新しいキャニスターオブジェクトをインスタンス化するたびに、最大4GBの追加メモリページがシステム全体に組み込まれます。これにより、コードはあたかも巨大で無限にパワフルなサーバーコンピュータ上で動作しているかのように、何十億ものデータをメモリ上に保持することが可能になり、現在必要とされているコード行数のほんの一部で超大規模なインターネットサービスを実現することができます。

インターネットコンピュータのモデルが提供するシンプルさは、ネットワークを構築するためのハードウェアの追加コストによって相殺され、節約効果が無効になってしまうのではないか、あるいはパブリックプラットフォームが従来のITと同じくらい高価になってしまうのではないか、と心配される方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そのようなことはありません。構成にもよりますが、ネットワーク内にチェーンキー暗号を適用することで、インターネットコンピュータは、十分なセキュリティと耐障害性を維持しながら、(7つの独立したデータセンターから抽出した)わずか7台のノードマシンに、ガバナンスに関係しない計算とデータを複製することができます。これは、グーグルが使用している複製よりもわずかに多いだけです。さらに、従来のITでは、データベースのインデックスとデータファイルの間や、インターネットのエッジにコンテンツを事前に配信するCDNContent Distribution Network)サービスへのレプリケーションなど、隠れたレプリケーションが多いのが実情です。このように、インターネットコンピュータ上のキャニスターメモリは、1GBあたり年間5ドル程度と比較的高価ではありますが(イーサリアムのスマートコントラクトデータが1GBあたり500万ドルであることを考えると、ブロックチェーンにおいてはいずれにしても画期的なことです)、キャニスターフレームワークにより、そのメモリをはるかに効率的に利用することができます。

インターネットコンピュータの基盤となるブロックチェーンプロトコルで使用される暗号の計算上のオーバーヘッドが懸念されます。これはノードマシンのCPUで処理する必要がありますが、ネットワークは、不必要な複雑さやシステムのセキュリティ確保の難しさに起因する、相対的にはるかに大きな人的コストを削減することを第一に考えているため、従来のITよりもはるかに低い総コストでシステムやサービスの構築・維持をサポートできることに変わりはありません。実際、インターネットコンピュータの設計者は、必要に応じて、ハードウェアの使用量を増やすことで、他の方法では得られない人間の効率性を意識的に交換しています。1981年に私がコーディングを始めたSinclair Research ZX-81パーソナルコンピュータのメインメモリがわずか64KBだったのに対し、私が使っている16インチのMacBook Proでは60GBと、40年足らずの間にメモリ容量が100万倍になっていることを考えれば、これは理にかなっていると言えるでしょう。

スマートコントラクトフレームワーク「canister」や「Motoko」のような新しい言語に興味のある方は、DFINITYが提供するSDKsdk.dfinity.orgでご確認ください。

 

インターネットの "エッジ "で稼働するウェブスピードのブロックチェーン

ブロックチェーンに対する従来の不満の一つは「遅すぎる」というものであり、最大の先入観の一つは「ブロックチェーンは必ず遅い」というものだ。そのような考え方のルーツは、一番最初のブロックチェーンであるビットコインの設計から始まっており、予想では取引を確定するのに3060分かかります。イーサリアムでは、2013年に開発されたプルーフ・オブ・ワーク(Proof-of-Work)を応用したGHOST(ゴースト)と呼ばれる設計により、非常に高速化され、未来への道が開かれました。インターネットコンピュータの重要な目的は、このような障壁を打ち破り、アプリケーションによっては従来のITがホストするコードよりもさらに優れた性能を発揮するスマートコントラクトをホストすることにありました。これは、Chain Key暗号の適用によって達成されています。その低レベルの技術的な仕組みは間もなく明らかになりますが、ブロックチェーンは今も昔もネイティブな "エッジアーキテクチャ "であるという見解に基づいています。

Chain Key暗号は、スマートコントラクトの状態を更新するトランザクション(サイバー空間にホストされているデータの更新)を、インターネットコンピュータが12秒で完了させることを可能にします。これは非常に大きな進歩ですが、ミリ秒単位でユーザーにレスポンスを提供することが求められる競争力のあるユーザーエクスペリエンスをブロックチェーンで提供するには、これだけではまだ不十分です。インターネットコンピュータは、スマートコントラクトの機能の実行を "アップデートコール " "クエリコール "という2つのタイプに分けることでこれを解決している。更新コールは私たちがよく知っているもので、12秒で実行が完了します。一方、クエリコールは、状態(ここではキャニスターのメモリページ)に加えた変更が、実行後に破棄されるという点で仕組みが異なります。これにより、クエリコールはミリ秒単位で実行できるようになります。

これが実際にどのように機能するかを想像するために、Redditに代わるオープンなインターネットコンピュータを想像してみましょう。ユーザーがフォーラムを閲覧すると、ホストされているコンテンツのカスタマイズされたビューが形成され、クエリコールの実行によってユーザーのウェブブラウザに提供されます。しかし、時折、投稿をしたり、投稿者にトークンを提供したいと思ったときには、更新コールが必要となり、12秒で完了します。これは、ここでは許容できる遅延ですが、そうでなければ、使用しているクレジットカードが拒否されないという前提で、即座に成功するワンクリック決済のように隠されてしまうかもしれません。

このモデルにより、インターネットコンピュータは、ビッグテックの大規模データセンターで稼働するクラウドを利用したサービスと比較して、ユーザーの体験を向上させることができます。これは、インターネットコンピュータがスマートコントラクトのデータを、世界中の独立したデータセンターに分散しているノードのサブセットに複製するためです。実際、クエリーコールは、エンドユーザーに近い「エッジ」にあるノードで実行されることが多い(設定可能なセキュリティレベルについては後述)。例えば、ユーザーがチューリッヒから想像上のオープンバージョンのRedditを閲覧した場合、インターネットコンピュータは、近くにあるスイスのデータセンターにあるノードを使ってクエリコールを実行し、サービスを提供することができます。Redditのカスタムコンテンツは、大規模なデータセンターで作成された後、ユーザーに提供されなければなりません。Redditは、CDNを使って世界中の写真などのメディアオブジェクトを透過的にキャッシュし、ユーザーの近くにあるマシンから提供できるようにする可能性が高いですが、最終的には、サービスをホストする中央のハイパースケールデータセンター内でカスタムコンテンツを動的に生成し、それを世界中のユーザーに運ばなければならず、遅延が発生するため、ユーザーエクスペリエンスが低下します。

 

ブロックチェーンシステムから問題のある仲介者を排除する

現在のパブリックブロックチェーンシステムは、信頼できる仲介者に依存していることが多く、その重要な目的が損なわれています。例えば、私たちがイーサリアムのスマートコントラクトを使って構築されたシステムやサービスを利用する際には、通常、Amazon Web Servicesやその他のビッグテックのクラウドでホストされているウェブサイトを介して行います。これらのWebサイトは、安全ではないクラウドアカウントで運営されており、信頼できる当事者によって管理されていますが、クラウド事業者に対して脆弱であるため、バックエンドで意図したスマートコントラクトと実際にやり取りしているかどうか、Webサイトが侵害されておらず、Webブラウザに悪意のあるコードを提供していないかどうかを、実際に確認することはできません - これは解決しなければならない問題です。

インターネットコンピュータは、ホストされたスマートコントラクトが、読み込まれたコンテンツがコントラクト開発者が実際に作成したもの(HTMLJavaScriptなど)であることをユーザーが確信できる仕組みを使って、エンドユーザーのウェブブラウザにコンテンツを直接提供できるようにすることで、この問題を解決します。これにより、インターネットコンピュータの開発者は、破損や故障、検閲を行う可能性のある信頼できる仲介者を必要とせず、エンドツーエンドのセキュリティを備えたシステムやサービスを作ることができます。

ブロックチェーンの仲介者に関する現在の問題は、Proof-of-Stakeブロックチェーン・アーキテクチャへの移行によってさらに悪化する恐れがあります。十分な数のノードがクラウド上で稼働するようになると、敵対的な企業や政府による何らかの法的措置の結果として、あるいは最近のAmazon Web Servicesのようにクラウドサービスが故障したために、運営者が「バリデーター・キー」を盗んだり、電源を切ったりすることでブロックチェーンが停止する可能性がある。インターネットコンピュータはクラウドを排除し、そのネットワーク神経系は、セキュリティと耐障害性を確保するために識別された独立したデータセンター内に設置されたノードマシンのみをネットワークに導入し、その間で計算とデータを分割します。また、仮にNNSを騙して、標準化された正しいノードハードウェアではなく、クラウドのインスタンスを使ってノードを作ることができたとしても、それは統計的な偏差によって明らかになるため、クラウドはいずれにせよノードをホストすることはできません。このように、インターネットコンピュータネットワークでは、一握りのクラウドが計算能力の仲介者になることを防いでいます。その代わりに、世界中の高品質で独立したデータセンターに設置された専用のノードハードウェアのみで動作し、複数の地域や管轄権にまたがる破損や障害に耐えることができます。

話が長くなってしまいましたが、最後に一言だけ。ブラックスワン・イベントは、具体的な状況が提案されても、それがあまりにもあり得ないと思われるため、人々に準備をするよう説得するのは常に困難です。しかし、そのような状況は膨大な数に上ることが多く、少なくとも1つのブラックスワン・イベントが発生する可能性は非常に高いと言えます。ビッグテックのクラウドに依存しているパブリック・ブロックチェーンに関しては、ビッグテックがその出現に脅威を感じ、規制当局がトリガーとなってブロックチェーンを停止させる口実となるかもしれませんし、太陽からの太陽フレアによる電磁パルスでブロックチェーンが設置されている超大規模データセンターが使えなくなるかもしれませんし、その他にも全く別のことが起こるかもしれませんし、破滅的にうまくいかないことはいくらでもあります。その結果、オープンで止められない、改ざんされないことを目的としたパブリック・ブロックチェーンやその関連システム・サービスを、ビッグテックのクラウドサービスを使って構築するという行為は、この目的に反した愚行であると確実に言えるのです。インターネットコンピュータが解決策を提供します。

 

ブロックチェーンシステムからユーザビリティに関する重大な問題を取り除く

ブロックチェーンは主流になろうとする過程で多くの課題を経験してきましたが、Cryptokittiesの流行はその一例です。このエキサイティングなゲームは、Ethereum上のスマートコントラクトの計算を利用しており、2017年には分散型コミュニティ内で人気が急上昇しました。しかし、ブロックチェーンのスケーラビリティは、このゲームが主流になるのを妨げた数多くの課題のうちの1つに過ぎず、同様のシステムやサービスが構築されることはありませんでした。実際、「クリプトキティ」が直面したスケーラビリティの問題には、さらに高いハードルが隠されていました。そのため、このゲームは、ほとんど既存のブロックチェーン・コミュニティの中だけで人気を博し、主流になる可能性はほとんどありませんでした。最大の障害は、ゲームに参加するためには、イーサリアムのネイティブトークンであるエーテルを保有するウォレットを持つ必要があり、その後、ゲームとのやり取りの多くは、ウォレットのインターフェースを使って低レベルのスマートコントラクト取引を手動で開始する必要があることでした。

MetaMaskのような設定済みのウォレットを持ち、トークンの複雑さに慣れていて、トークンの利用方法を模索しているEthereumコミュニティの人々にとっては、この要件はほとんど問題になりませんでしたが、ゲームを報道するジャーナリストなど、ブロックチェーン以外の人々にとっては、非常に大きなハードルとなりました。ゲーム業界で働いたことのある人なら誰でも、バイラル(口コミで素早く広がる)採用が成功の鍵であることを知っています。そのためには、プレイヤーがゲームを最初に試してから熱心なユーザーになるまでのファネルから、できるだけ多くの摩擦を取り除くことが必要です。ここで、クリプトキティに興味を持ったメインストリームのユーザーが、自分のウォレットでプレイするためにはエーテルトークンが必要だったとします。参加するためには、まずCoinbaseなどの暗号通貨取引所にアカウントを登録し、面倒なKYC手続きを経て、お金を送金し、エーテルを購入し、そのお金を実際の「非ホスト型ウォレット」に引き出し、ゲーム内での取引方法を学ぶ必要があったはずです。つまり、メインストリームのユーザーには、事実上、乗り越えられない壁が立ちはだかっていたのです。

インターネットコンピュータは、このような問題を2つの方法で解決します。第一に、スマートコントラクトによって提供されるユーザーエクスペリエンスをウェブブラウザなどに組み込むことで、ユーザーはトークンを一切保有することなく、ホストされたオンラインサービスと直接対話できるようになります。これを可能にしているのは、従来のブロックチェーンでは、ユーザーが自分のインタラクションが生み出すスマートコントラクトの計算に対価を支払う必要がありましたが、インターネットコンピュータでは、スマートコントラクトが「サイクル」(Ethereumブロックチェーンではガスにほぼ相当)を使って自分の計算に対価を支払う「逆ガスモデル」を採用しているからです。第二に、ユーザーは暗号鍵ペアを使って対話するスマートコントラクトシステムに自分を識別する必要がありますが、従来のブロックチェーンウォレットを使用する場合と比較して、そのような鍵の管理がはるかに容易になります。ユーザーは、従来のユーザー名とパスワードをブラウザに入力することで本人確認を行い、ブラウザ内のコードによって決定論的に鍵ペアに変換されますが、より安全で便利な方法として、新たに登場したWebAuthn規格を使って本人確認を行うこともできます。これにより、ユーザーは、MacBookのラップトップに搭載された指紋センサーを押すだけで、あるいは携帯電話で認証するなど、最新のクライアントデバイスのセキュアなハードウェア機能を使って、素早くログインすることができます。

インターネットコンピューターの機能やデザインがなければ、ブロックチェーンで構築されたシステムやサービスの採用が主流になることは難しいでしょう。しかし、ブロックチェーンを活用したサービスは、従来のITと同等、あるいはそれ以上に、ユーザー名やパスワードを手入力する煩わしさから解放され、クライアント端末のボタンを押すだけで利用できるようになるだけでなく、暗号技術やセキュアなハードウェアを透過的に適用することで、セキュリティを大幅に向上させることができます。

インテリジェントなガバナンスと自律的な進化を解き放つ

ブロックチェーンにとって、ガバナンスは常に悩ましい問題です。一方で、ネットワークは本当に分散化されていなければならず、関係者や組織など特定のアクターにコントロールされることはありません。なぜならば、コントロールされてしまうと、コントローラーが閉鎖を嘆願したり、コントローラーが腐敗して、ネットワークがホストされているトークンやコードに提供しているセキュリティの保証を覆してしまう可能性があるからです。一方で、どこかから何らかのコントロールが行われるべきであるとも言えます。なぜなら、このようなネットワークは複雑な技術によって形成されており、生産の中で修正、改良、アップグレードされることが避けられないからです。また、インターネット・コンピュータがそうであるように、ネットワークがより強力になればなるほど、悪意のあるアクターが重大な影響を与える悪意のある計画に適用する可能性が高くなります。後者の点については、例えば、スマートフォンがテロリストによってIEDの起爆に使用されるなど、すべてのテクノロジーは誤用される可能性があるというのが正論です。しかし、だからといってすべての考慮事項が免除されるわけではありません。

これまでのブロックチェーンは、自分自身を更新するのに面倒な方法を使っており、その方法は不透明で疑わしいことが多い。ビットコインの場合、そのコミュニティには支配的な組織力がないため、マイナーに変更を採用させるために必要なコンセンサスを得ることはほぼ不可能であり、不満からかなり無意味なネットワークの「フォーク」を作成する者もいるため、ほとんど行動を起こさずに議論が激化することがあります。一方、Ethereumは、ネットワークを導く非営利組織である財団や、Vitalik Buterinのような著名なリーダーがいることで、変更を推し進め、より革新的な軌道を追求することが容易になっています。しかし、実際に変更を加えるプロセスは、人々の合意を得ることの難しさに加えて、技術的な課題のために、ネットワークをホストするノードにグローバルなアップデートを行うことが極めて困難であるという理由から、依然として困難です。

また、インターネット・コンピュータ・ブロックチェーンでは、より複雑な技術を用いているため、より困難な状況になっています。さらに、ネットワーク・アーキテクチャの進化には、新しいノードを導入して新しいサブネットを作成するなど、容量の拡大に合わせてある程度の「インテリジェンス」を適用する必要があります。このような理由から、同社のプロトコルには高度でオープンなアルゴリズムによるガバナンスシステムが導入されており、ネットワーク全体を効果的にコントロールしています。これはNetwork Nervous System(またはNNS)として知られており、DFINITY FoundationEthereumブロックチェーンのはるかに単純な姉妹として意図されていたInternet Computerよりも範囲の狭いブロックチェーンに取り組んでいた2017年初頭に私が発表した「Blockchain Nervous System」の提案にまで遡ることができます。そのオリジナルの投稿で説明されたコンセプトのほとんどは残っていますが、そのようなものをサポートするために必要な技術的作業の多くが、実際には必然的にどれほど複雑になるかは想像できませんでした。

NNSでは、ICPガバナンス・ユーティリティー・トークンの保有者が、投票ニューロンにロックすることができます。このニューロンは、システムに提出されたプロポーザルを自動的に実行して投票するために使用することができ、また、自動的に投票するように様々な方法で相互にフォローさせることができます。言うまでもなく、インターネットコンピュータが処理できるプロポーザルの種類の多くは、インターネットコンピュータの基盤となるネットワークの管理に関連しており、ノードマシンへのアップグレードや修正の適用、キャパシティを拡大するためのサブネットの作成などを行っており、これが現在の真の複雑さの原因となっています。インターネットコンピュータは、伝統的な意味でのフォークを行うことができず、アップグレードやネットワークの変更は、高度な技術を要する暗号方式が緊密に絡み合って構成されているチェーンキー暗号の仕組みと、密接に連動して行われなければならないのです。このようにネットワークをコントロールするシステムは驚異的だが、この作業によってインターネットコンピュータは自律的に活動しながら、誰もが提出できる提案を評価して採用することで、ネットワークを急速に進化させることができるのである。しばしば見落とされるのは、ブロックチェーンネットワークを動かすコードが修正可能であるならば、そのネットワークがホストするトークン、コード、データも実際には修正の対象となるということです。コードやプロトコルが修正されていないブロックチェーンは存在しないため、その上にあるすべてのものは、支配しているコミュニティの共同意思に左右されていたし、実際に今も左右されている(1840億ビットコインのバグを解消したり、イーサリアムの「DAO」のハッキングに対処したりするなど、一部の例外を除いて、これらのコミュニティがこれまでそのような修正を行わないことを選択したとしても)。このような極端なケースでコードがコミュニティによって上書きされるのであれば、生命や身体が危険にさらされるような極端に特殊なケースでもコードが上書きされるのではないでしょうか?例えば、インターポールがインターネットコンピュータ上でホストされているシステムが人身売買の市場として利用されていることを発見し、そのデータが破棄されれば、弱者や虐待を受けている人々が想像を絶する悪い状況から救出されるかもしれないと想像してみてください。このシナリオは、インターネット・コンピュータを否定するものではありません。インターネット・コンピュータは、バランスの上では世界に多大な善をもたらす技術の現れですが、そのこと自体が、"コードは法律である "という多くの利点にもかかわらず、できることなら何もすべきではないという十分な論拠にはなりません。

インターネットコンピュータとそのコントローラであるNNSは自律的であり、設計上、私もDFINITYNNSが行うことを制御できないことを強調しています。これは最終的にはジェネシスに存在する何万ものニューロンの産物となります。しかし、これによって、先に述べたような特別な極端なケースにうまく対処できるようになることを期待しています。EFFMozilla、そして新たに設立されたInternet Computer Associationなどの組織が、まず投票ニューロンを作成して公開し、他の人が自分のニューロンを設定してそれに従って#Ethicsカテゴリの提案にどう投票するかを決めることを想定しています。そして、関係者が秘密裏に支援要請を行う倫理委員会を設立してほしいと思います。ここでは、インターポールが仮想の人身売買システムの内部情報を取得するために提出しようとしている提案への支援を求めています。もちろん、この人身売買システムは改ざん不可能で、暗号化されたバイトを開けても何もわからないようなノードマシンに複製されている。しかし、インターネットコンピュータのノードのロジックをアップグレードすることで、NNSがこのような提案を採用した場合には、捜査機関の公開鍵で関連データを暗号化して輸出できるように対応することができる。このような対応がなされると、提案の採用を支持した倫理委員会は、透明性を高めるために、支持した理由を公表することになる。

NNSとその力は、もちろんブロックチェーンコミュニティの中で多くの議論の対象となります。NNSが極端なケースで行動を起こせば、スマートコントラクトコードのバグやハッカーがユーザーから認証キーを盗むことによる悪影響を元に戻そうとするなど、はるかに影響力の低い数多くの行動にNNSが日常的に関与することになる、と多くの人が合理的に考えるでしょう。しかし、重要なのは、NNSによって、私たちはコミュニティとして、必要なときに効率的な行動をとり、その行動方針をアルゴリズムで決定するための効率的な手段を手に入れたということです。NNSの設計に組み込まれたゲーム理論と経済的インセンティブにより、NNSは、全人類に計算プラットフォームを提供するというインターネットコンピュータの中核的な目的に最も合致したコースを描く提案を採用し、行動をとるようになるので、たとえアルゴリズム的に「コードは法なり」となったとしても、"in code we trust "であることに変わりはありません。

 

トークン化された統治システムによる "開かれたインターネットサービス"

ブロックチェーンの重要な目的は、従来のシステムが、セキュリティや個人の主権を大幅に低下させ、負担の大きいオーバーヘッドを導入する、仲介者や信頼できる当事者への依存を排除することにあります。例えば、私がビットコインをネイティブのビットコインウォレットに保有している場合、インターネットを利用して、そのデジタル通貨を他の人のビットコインウォレットに、許可を得ることなく直接送金することができます。こうしたブロックチェーンの保証は、より高度なプロセスのための優れた基盤にもなります。そこでイーサリアムでは、スマートコントラクトを導入して、一般的な計算にも適用できるようにし、計算を厄介な人間関係や虚弱性、プロセスから解放する手段を提供しました。しかし、スマートコントラクトのコードでこれらの利点を十分に活用することは、開発者にとってより困難なことです。なぜなら、そのようなコードは完全に自律的に作られ、所有者を必要とせずに存在するかもしれないが、そのような場合には、その後更新することができず、コードの改善と修正は、大多数の複雑なシステムにおいて永続的に必要となるからです。

インターネットコンピュータの重要な目的は、開発者、起業家、投資家、エンドユーザーのコミュニティが、このような自律的なスマートコントラクトコードを使用して、大規模市場向けのオープンインターネットサービスを成功させることにあります。このようなサービスは、後述するように、レガシーなビッグテックサービスとの競争に勝つために、ユーザーに多大な新しい利益を提供することができますが、そのためには、大量のスマートコントラクト(ここでは「キャニスター」)を組み込んだ非常に複雑なシステムが必要となり、必然的にアップデートが必要となります。この課題を解決するために、インターネットコンピュータは、自分が提供するトークン化されたオープンなガバナンスシステムにコントラクトを割り当てることで、インターネットサービスを自律的に動作するオープンなインターネットサービスに変えることを可能にし、そのガバナンスシステムは最終的にNNS自身が所有し制御します。これらのガバナンスシステムは、基本的に、インターネットコンピュータネットワーク全体の管理を担うNNSを生み出すのと同じ技術から派生したものであり、独自のガバナンストークンによって制御されます。

あるサービスがオープンなインターネットサービスになると、NNSはトークン化された新しいガバナンスシステムを初期化し、制御権を渡します。新しいガバナンスシステムには、当初10億個のネイティブガバナンストークンが含まれており、これらはアクションを起こした人に渡されます。そもそも、このサービスは、ガバナンス・トークンがすべて何者かによって保有されているため、まだ真の意味でのオープン・インターネット・サービスではありませんが、その後、開発者などのプロジェクトの主要なプレーヤーに広く配布するだけでなく、コミュニティ内でも広く配布し、できるだけ多くの人が「投票ニューロン」を作って、システムを安全にし、そのガバナンス・システムが大規模な保有者や保有者グループに依存せずに自律的に運営できるようにすることを目指しているはずです。もちろん、オープンなインターネットサービスの場合は、トークンを販売して開発資金を調達することもできますが、この技術は企業のソフトウェアシステムにも利用でき、現在よりもはるかに安全な方法で、重要なインフラの制御を複数の関係者間で行うことができます。ガバナンスシステムが初期化されてコントロールされると、サービスのコードや設定のアップグレードはすべて提案書を提出して行う必要があり、ガバナンスシステムはその提案書を採用して実行するか拒否するかを決定します。

信頼できるプログラマブル・ウェブと撤回できない共有

2013年の時点でも、Aaron Swartz "Programmable Web "について書いていました。インターネットコミュニティでは、インターネットサービスが他の人にオンラインAPI(アプリケーションプログラミングインターフェイス)を提供し、自分のサービスが共有された機能やデータを取り込めるようにするという壮大なビジョンを掲げていました。私も含めて多くの人が、共有することで共有者にネットワーク効果がもたらされるため、共有がデフォルトモデルになると考えていました。また、プログラマブルウェブは無限に豊かになり、機能を拡張する方法が増え、ユーザーの許可を得てデータを再利用し、追加機能を提供することでより多くの価値を提供できるようになると考えていました。しかし、それは一部に過ぎませんでした。Web 2.0が爆発的に普及した当初、今日のビッグテック企業の多くはまだ大規模な新興企業であり、データや機能を共有することで、他者の構築によるネットワーク効果で成長を加速させ、インターネット全体のエコシステムの中にこれまで以上に深く入り込もうとしていました。しかし、残念なことに、エコシステムの中で独占的な地位を確立した組織は、自社システムに蓄積されたユーザーデータを乗っ取ることのメリットが大きくなり、共有の保証を反故にするようになりました。

今日、プログラマブル・ウェブの夢は遠いものになってしまいました。その理由は、歴史的な例を見ればよくわかります。LinkedInは、自らがホストするプロフェッショナルなプロフィールを他のサービスと共有することから始まりました。他のサービスは、LinkedInをデータベースとして扱い、新しいユーザーにプロフィールを提出するように指示しました。例えば、パロアルトのダウンタウンに拠点を置くRelateIQは、組織のコミュニケーショングラフを閲覧できるように作成していました。RelateIQは人気を博し、素晴らしいチームを擁し、多額の評価額を得てユニコーンとなったのです。そして2014年、この頃には職業プロフィールのほぼ独占状態を確保していたLinkedInが、プロフィールを共有するメリットが減ったと判断したようで、後に同社のAPIを利用している何千ものサービスに、新たな条件でアクセスを制限する(実質的には取り消し)という通知を出したことが明らかになった。しかし実際には、これは普遍的に行われたわけではありません。Salesforceはその規模のおかげでアクセスを維持することができたため、RelateIQSalesforceに売却され、機能を維持することができましたが、間違いなく以前の価値よりもはるかに低い金額で売却されました。

これは、「プラットフォーム・リスク」と呼ばれるもので、新しいシステムやサービスを構築する際に、他のシステムやサービスに依存するような形で構築した場合に発生するものです。プラットフォームリスクは、突然やってくるので非常に厄介です。例えば、最近、TinderCEOが、Tinderの機能がAPIに大きく依存しているFacebookCEOであるマーク・ザッカーバーグに面会を申し入れました。ザッカーバーグはこの要請を即座に断り、スタッフに「彼がそこまで関係しているとは思えません。彼は、私たちが彼らのAPIをオフにしないようにしたいだけなのでしょう」。この問題の可能性は、Zygna社が上場した後、Facebookがプラットフォーム上で公開されているソーシャルゲームに関するルールを変更したことで、同社の株価が3カ月で85%下落した経験から明らかになったはずです。

しかし、独占企業ではない企業のAPIを利用したとしても、ある日突然、支払いを要求されたり、戦略上の理由でアクセスを取り消されたり、あるいは単に失敗したりするという大きなリスクを抱えているということです。その結果、データや機能の共有に依存するインターネットサービスを開発するための資金調達がますます困難になっています。テクノロジーの世界では、独占的な状況がますます強まり、イノベーションや経済的機会が損なわれ、プログラム可能なウェブという当初の夢が失われつつあります。この状況を打破することがインターネットコンピュータの重要な目的であり、ホストされているオープンなインターネットサービスが撤回できない「永続的」なAPIを公開することで、プログラム可能なウェブをより強力でインパクトのある新しい形で復活させようとしています。基本的には、開発者が共有機能を永続的なものとしてマークすることで、管理するガバナンスシステムがそれらを削除したり変更したりするようなソフトウェアのアップグレードを推し進めようとしても、自動的に失敗するようになっています。しかし、これは解決策の一部に過ぎない。なぜなら、オープンなインターネットサービスは、何らかの利点を得るために、共有された永久的なAPIの背後にある機能を低下させる可能性があるからだ。例えば、オープンバージョンのLinkedInでは、どのようなユーザープロファイルが要求されても、常に同じプロフェッショナルプロファイルが返される。ここで、インターネットコンピュータは、ネットワーク神経系の力に頼ることになる。恒久的なAPIの喪失によって影響を受けた人々は、NNSに救済を求めることができる。関連する提案が採択されると、NNSは、完全な機能性を回復してその保証を守るまで、オープンインターネットサービスを支配するガバナンストークンを徐々に膨らませ始める(新しいトークンを作成することで)。明らかに、ガバナンスシステムの意図が何であれ、オープンインターネットサービスはそのようなトリックを決して試みてはなりません。

開発者が提供者を信頼することなく、共有されたデータや機能の上に構築することを可能にする、この新しいプログラマブル・ウェブの力は、いくら強調してもし過ぎることはありません。また、データや機能を共有することで、他の人が構築したものによってもたらされるネットワーク効果の恩恵を受けて成功したものが、後になって方針を転換することができないようにすることで、より建設的な経済の基盤を築くことができるのです。

技術機会の民主化を99%の人々に拡大する

現在、世界の人口は78億人を超えていますが、富と機会の分配は非常に不平等な状態にあります。このような人々の中には、人類全体の利益のために活用できるような、未開発の才能や天才的な能力を持った人がたくさんいます。また、インターネットコンピュータの主な目的は、グローバル社会の中核となる情報インフラをよりオープンな形で再構築し、才能ある人々がどこからでも参加できるようにすることにあります。そのためには、技術の成長や革新はシリコンバレーで行われ、世界の99%以上の人材は他の場所にいて参加できないという不均衡を解消しなければならない。インターネットコンピュータは、この現状を打破するために、「資本へのアクセスを分配する仕組みの提供」「どこからでも簡単に企業システムを構築し、インターネットサービスを大量に販売する手段の提供」「ビッグテックが運営する既存のプロプライエタリなインターネットサービスやエコシステムとの競争で決定的な優位性を得ることができる「オープンなインターネットサービス」を支援する仕組みの提供」の3つの柱を紹介しています。

資本へのアクセスを分散させるために、インターネットコンピュータは、トークン化されたガバナンスシステムによって制御されるオープンなインターネットサービスの構築を可能にします。このネットワーク上では、インターネットにアクセスできる開発者チームであれば、世界中のどこにいても、新しいオープンサービスの構築を開始することができ、開発する際には、付与されたガバナンストークンを資金調達の手段として販売することができます。これらは、サービスが手数料や広告などで収益を上げ、それを議決権報酬という形で保有者に分配することで、生み出される価値を共有することができるため、価値を高めることができます。そのメリットは明らかです。ドットコム時代、私はシベリアのトムスクに住む優秀な開発者たちと仕事をしました。この開発者たちは、資本へのアクセスがまったくなく、ベンチャーキャピタリストのような立場の人は、関わること自体が危険だったかもしれません。そのため、彼らは一次的なイノベーターではなく、オフショア開発者としての役割しか果たせず、人類にとっては経済的な可能性を浪費する機会損失となってしまったのである。インターネットコンピュータの登場により、このようなチームが自らイノベーションを想像し、構築し、その才能を世界の次世代情報インフラやサービスの構築に活かすことで、世界経済に莫大な価値をもたらし、テック社が提供する機会を公平に享受することができるようになりました。機会を分散させるためには、システムやサービスの構築方法を刷新し、開発者が大きな不利益を被ることなく、低コストのツールを使ってどこからでも構築できるようにする必要があります。実際には、安価なChromebookやスマートフォンなど、インターネットに接続できる比較的基本的なクライアントコンピュータだけで、大衆向けのオープンなインターネットサービスを構築できる必要があります。インターネットコンピュータは、このようなデバイス上でコードを書き、それを直接インターネットに展開することを可能にし、クラウドやその他のサービスのアカウントを必要としません。実際、DFINITYには、開発環境を使ってMotokoのコードを書き、それをインターネットコンピュータからWebブラウザに読み込ませ、"インターネットに書き戻す "ことでデプロイできるツールがすでに用意されています。デフォルトでは、インターネットコンピュータは、ホストするすべてのスマートコントラクトに対してウェブベースのユーザーインターフェースを自動的に生成します。これにより、開発者は機能との対話を開始することができ、誰でも簡単に機能を構築、デプロイ、共有、テストすることができます。この民主化技術は、競技場を平準化するのに役立ちます。あとは、これらのシステムが新興市場やコンピュータサイエンスを学ぶ学生に導入され、私が子供の頃に初期のパーソナルコンピュータを利用したように、新しい世代のプログラマーがスキルを身につけることができるようになればいいのです。

新しいシステムやサービスを開発する際の障壁を低くすることは非常に重要であり、世界のあらゆる地域で情報システムの開発が進むでしょうが、技術分野における起業家精神のアップサイドの大部分は、競争の激しい環境の中でニッチを獲得し、支配することのできる大衆向けインターネットサービスとその周辺のエコシステムを実現するプラットフォームから得られるものでなければなりません。これは、インターネットコンピュータも最初から促進するように設計されています。

メガ・モノポリーに負けない豊かなオープン・インターネットの構築

ビッグテックによるメガ・モノポリーのインターネット・エコシステムは、日に日に強化され、個人の自由や主権を奪い、経済的な機会や提供される成長を狭め、イノベーションを遅らせています。グーグルやフェイスブックのサービスでかつて行われていた大規模なイノベーションが何年も停滞していることに、誰もが気づかずにはいられない。その一方で、グーグルやフェイスブックの運営者たちは、ユーザーの習慣や欲求を追跡することで、これまで以上に効率的にユーザーを収益化することに集中し、新分野への参入や競合他社の買収によって帝国の基盤を拡大し、本来ならば新興企業を立ち上げるはずの人材を雇用して無力化し、議員に自分たちに有利な行動をとるようロビー活動を行い、規制当局を誘導して、規制当局の取り込みの過程で新興企業の競争を妨げるような新しい規制を導入させている。一方で、インターネットの夢のフィールドでの機会が狭まる中、投資家の資金や世界中の起業家や技術者の膨大な供給源が、ブロックチェーンやICOブームに代表されるように、新しいオープンなインターネットを構築することで主導権を奪い返そうとしています。そのために必要なのは、勝つための手段です。

インターネットコンピュータは、そのための必須ツールを提供する。一方では、オープンなインターネットサービスが、従来のITスタック上に構築されたインターネットサービスでは実現できないユニークな機能や利点をユーザーに提供する手段を提供し、他方では、信頼性の高い機能やデータを共有する手段が、ダイナミズムや継続的なイノベーションを促進し、開発者や起業家のチーム間の摩擦の少ない、交渉不要のコラボレーションを強力にサポートすることで、プラットフォームリスクを負うことなく、あらゆる当事者があらゆるサービスの機能やデータを拡張することを可能にすることで、ネットワーク効果をもたらす、新しいオープンインターネットのエコシステムを構築する手段を提供します。また、前述したように、インターネットコンピュータは、世界中の才能ある人々が資金を得るためのアクセスを民主化し、最終的にはビッグテックの独占的なエコシステムよりもはるかに多くの人々が、インターネットサービスをこれまで以上に簡単に構築できる技術的なフレームワークを使って、オープンなインターネットを構築することができるようになります。では、実際にどのような仕組みになっているのか考えてみましょう。

Google PhotosUberTikTokのオープンバージョンを考えてみると、インターネットコンピュータがいかに優れた機能を生み出すためのプラットフォームになるかがわかります。オープンフォト」のインターネットサービスは、まず第一に安全性が確保されています。これは、例えば、最近ホワイトハットハッカーがユーザーアカウントの写真を見ることができることを発見して完全に侵害されたAppleiCloudと比較しても同様です。しかし、消費者にとってより明らかなことは、インターネットコンピュータ上の新しいプログラム可能なウェブ機能によって強化された信頼性の高い共有によって、はるかに多くの写真フィルターが利用可能になり、写真はさまざまな追加サービスにエクスポートされ、所有者にとってより価値のあるものになり、はるかに豊かなユーザーエクスペリエンスを提供することができるということです。また、Open Photosでは、ユーザーが一時的に料金を支払うことで、例えば1テラバイトの "永遠の "写真ストレージを利用できるようにすることもできますが、その場合、二度と料金を支払う必要はありません。これを実現するには、継続的なデータストレージの支払いのために利息を発生させるDeFiシステム(Compoundなど)に、簡単な関数呼び出しを使ってデポジットをインストールします。

Open Rides」サービスは、さまざまな方法でUberLyftに取って代わろうとするかもしれない。まず第一に、初期のドライバーやライダーは、創業時のチームメンバーと同様に、その成功に不可欠な役割を果たすことを認識します。このことを認識し、バイラル採用のインセンティブを生み出すために、Open Ridesは初期のドライバーやライダーが乗車や紹介をした際にガバナンストークンを付与し、Open Ridesが成功すれば、スタートアップベンチャーのチームメンバーのように成功を共有できるようにします。オープン・インターネット・サービスは、インターネットの一部として自律的に実行されており、ここではドライバーとライダーをつなぐ高度なP2Pプロトコルとして実行されており、コードは簡単には止められません。オープンライドは、インターネット上の自律的なコードとして、世界中のすべての地域で即座に利用できるようになるかもしれません。縄張りを守りたい地域のタクシー独占企業の言いなりになっている地方政府との高価な交渉は必要なく、Uberがいまだに多くの地域で営業できないのと同じように、コストをさらに削減しながら、ドライバーが乗車料金のより多くの部分を保持できるようになるかもしれません。もちろん、オープンライドは、簡単な関数呼び出しで自動的に人の移動を組織化したい他のサービスと簡単に統合することができます。また、システムは改ざんできないため、ドライバーとライダーの両方が、評判とシステムが正確にレビューを記録していることを確認することができます。

DFINITY財団では、TikTokをオープンなインターネットサービスとして再構築した「CanCan」というサンプルアプリを開発しています。これは、TikTokをオープンなインターネットサービスとして再構築したものです。当初の目的は、ユーザーの大量の動画やその他のデータをインターネットコンピュータにアップロードし、それをユーザーにストリーミング配信する方法を示すことでしたが、現在はその「トークン化」に関する作業が進められています。トークナイゼーションによって、きっかけとなったアプリよりも消費者にとって魅力的なアプリになることを示すのが1つ目の目的ですが、もう1つの目的は、もう1つの世代交代を後押しすることです。Facebookのようなサービスは、ユーザーを商品とすることで利益を生み出す新しい方法を見つけました。つまり、ユーザーを興味のあるものを追跡できる環境に引き込み、ユーザーを惹きつけるコンテンツを提供することで、ユーザーのエンゲージメントを維持し、そのエンゲージメントへのアクセスを広告主に販売するという仕組みだ。インターネットコンピュータのブロックチェーンとトークン化は、ジャーニーを拡張することで状況をより公平にする手段を提供します。トークン化によって、製品である以外に、サービスのユーザーがチームになることができるのです。これがどのように機能するかを見てみましょう。

CanCanは、ユーザーがさまざまな方法で獲得できる兌換可能な「報酬ポイント」というアイデアを導入しています。大きな変更点は、ユーザーが動画に感謝の意を示すために使用する通常の「いいね!」ボタンに加えて、「スーパーいいね!」ボタンが用意されていることです。スーパーいいね!」は24時間に10回までしか押すことができないため、ユーザーは人気が出そうな動画に「スーパーいいね!」を押すことが求められます。ある動画が人気を博すと、CanCanはその動画に「スーパーいいね!」を押したユーザーの順番を調べ、早い段階で「スーパーいいね!」を押したユーザーには、いくつかの理由で持っていると便利なポイントのシャワーを浴びせます。まず、数日に一度の「Drop Day」では、ユーザーはリワードポイントを広告主が提供する賞品と交換することができ、広告主はそのポイントを本サービスの広告費に充当したり、CanCanのガバナンストークンと交換したりすることで、本サービスのオーナーシップを得ることができます。また、ユーザーには「赤文字」のアイコンが用意されており、動画の制作者に感謝の気持ちを込めてポイントのチップを送ることができます。

CanCanのユーザーの多くは、大量の動画をブラウザで見て、人気が出るかもしれない新しい投稿を探し、そこで「スーパーいいね!」を展開し、人気が出ればうまくいけば報酬ポイントを獲得できるという、エキサイティングなゲームをしたいと思うのは当然です。これにより、スマートコントラクトのコードは、ユーザーがアプリを開いて動画を見たときに、どのコンテンツをハイライトすべきかという信号を提供し、ベイズ分類器などの技術に基づく他のコンテンツの選別メカニズムを強力に補強し、参加したユーザーをサービス運営チームの一員にします。さらに、ユーザーがゲームに参加してポイントを獲得し、そのポイントを賞品やサービスの一部の所有権に変換することで、サービスがよりスティッキーになり、ユーザーが消費するコンテンツの量が増えて、テーラーメイドの広告を表示する機会が増えます。

最後に、この仕組みによって、CanCanは自律的なサービスとして、コンテンツの節度を保つという重要なニーズに応えることができます。これがないと、特にTikTokのような動画共有サービスでは、異常な量の汚いコンテンツがあっという間に環境を汚染し、ユーザーの体験を台無しにしてしまい、その人気は小さなニッチを超えて成長することができません。この問題を解決するために、新しい動画コンテンツがアップロードされると、まずランダムに「無変調」フィードに置かれ、1時間後に「メイン」フィードに移されます。無秩序なフィードの中で、ユーザーにはフラグボタンが用意されており、十分なコンセンサスが得られた後に削除されたコンテンツを早期に発見することで、別のゲームでリワードポイントを獲得することができます。これにより、ユーザーをチームメンバーとして取り込み、さらには仕事の機会を分散させることができるようになりました。現在、Facebookなどのコンテンツ・モデレーションは北米で行われることが多く、過酷な作業に支払われる給料は比較的低いものです。CanCanでは、ユーザーがどこにいてもコンテンツの修正を行うことができ、しかも、ユーザーの所在地によって差別されない報酬を得ることができるため、自由市場では、仕事を行う人がその地域で比較的高い報酬を得られるように雇用を分配することができます。

もちろん、オープンなインターネットサービスには、他にも多くの利点があります。オープンバージョンのFacebookがケンブリッジ・アナリティカにデータをエクスポートしたり、オープンなZoomFacebookにデータをエクスポートしたりしても、ユーザーに気づかれることがないため、透明性があります。このようなガバナンスシステムは、オープンソース開発者に報酬や賞金を分配し、優秀な頭脳集団が常に開発を行うことを保証するためにも使用できます。しかし、明日のオープンインターネットの起業家は、現在、多くの消費者がプライバシーや透明性の問題やオープンソースモデルに関心がないことを考慮すべきであり、ブロックチェーン上で勝利を収めるサービスの創造は、主に、より魅力的な機能、より優れたバイラル成長エンジン、より豊かなエコシステム、およびトークン化の提供によって達成されるでしょう。

計算機を使って契約に安定した流動性を提供する

インターネットコンピュータネットワークの主要なユーティリティトークンはICPと呼ばれています(このトークンはICPプロトコルから名前を取っており、以前はDFINITY財団にちなんで「DFN」と呼ばれていました)。このトークンには2つの目的があります。1つ目は、ユーザーをネットワーク神経系内の「投票ニューロン」に閉じ込め、「投票報酬」を得ることで、ユーザーがネットワーク管理に参加できるようにすることです。2つ目は、インターネットコンピュータでの計算に必要な「サイクル」に変換できるソーストークンを提供することです。サイクルは、イーサリアムのブロックチェーンにおけるガスのような役割を担っていますが、それとは対照的に、独立したトークンとしてネットワーク内に存在しています。これは、インターネットコンピュータが「逆ガス」モデルを採用しているためです。スマートコントラクトソフトウェアは、あらかじめサイクルを充電しておき、それを燃料のように燃やして自身の計算とデータの維持を行います。つまり、従来のブロックチェーンのように、ユーザーが支払いで不便を感じることはありません。当然、必要なときに利用できるように、事前にサイクルをスマートコントラクトに転送しておく必要があります。(例えば、超大規模な大衆市場のインターネットサービスは、何十億もの個々のスマートコントラクトオブジェクトから構成され、管理契約を使ってそのようなサイクルの分配を行うかもしれません)。その結果、サイクルはコントラクト間で転送可能となります。インターネットコンピュータは、そのネットワークに新しいノードマシンを導入することで、計算能力を常にスケールアウトさせているため、スマートコントラクトが使用するリソースの価格は、リソースの提供に関わるハードウェアの基本的なコストから密接に導き出されます。従来のブロックチェーンでは、ホストされたスマートコントラクトが利用できる計算能力は有限であり、ネットワークにどれだけハードウェアを追加してもその状態は変わらないため、「取引手数料市場」を利用して、有限の能力を最も高く買ってくれる人にオークションを行う必要がありました(Ethereum上での計算には数十ドルかかるのに対し、インターネット上のコンピュータでの同等の計算には数分の1セントしかかからないのはこのためです)。インターネットコンピュータ上の計算資源のコストはほぼ一定であるため、システムやサービスの運用に必要な資源の管理が非常に容易になり、運用コストの予測が容易になります。しかし、計算資源を一定のコストで提供することは、必要なことの一部に過ぎません。インターネットコンピュータ上では、スマートコントラクトにサイクルをあらかじめ充電しておき、未来に発生する消費の瞬間に計算資源を支払うための燃料を供給する必要があります。つまり、スマートコントラクト内に置かれたサイクルの数が、実際に支払うことのできる計算量を予測するように、サイクルも一定の価値を持つべきなのです。

ブロックチェーンでは、「安定コイン」と呼ばれる一定の価値を持つトークンが何らかの有用な役割を果たすことができますが、実際にはその作成は困難です。サイクルのように、銀行口座にあるドルを担保にすればいいと思うかもしれませんが、分散型ネットワークでは、ネイティブ・トークンにそのようなアプローチをとることはできません。なぜなら、脆弱な銀行関係、銀行口座の管理、トークンを発行・償還しなければならない人などに依存することになるからです。一方で、外部の資産に依存しない真の分散型メカニズムを用いて「安定した価値」を持つトークンを作ることは、非常に困難であることがわかっています。

私自身、2014年にcryptofinanceニュースグループに多くの時間を費やし、今日のDeFi stablecoinスキームに関わる基本的なメカニズムが初めて提案され、議論されました。私たちが検討したデザインの問題点は、現在使用されている安定コインスキームの場合も同様ですが、安定化されたトークンの価格を米ドルなどの外部の価値尺度に固定していることです。このスキームでは、スマートコントラクト内に固定されたエーテルやビットコインなどの他のトークンを担保として何らかの形で依存しており、その価値は非常に不安定であるため、暗号で定期的に発生する市場の乱れの期間中に、担保に関する仮定が誤ったものとなり、ブラックスワン崩壊が発生してしまいます。このように、現在のDeFi stablecoinのスキームや、過去に提案されたスキームは、サイクルの価値が一定であることを保証する適切な手段を提供していません。サイクルの安定した価値が、他のトークンを含む複雑な証券化スキームに依存しない、よりシンプルで信頼できるメカニズムが必要なのです。

インターネットコンピュータ上では、ネットワーク上で行われる継続的な計算のおかげで、安定したコインのスキームを必要とせず、サイクルの価値が一定になる傾向があることがわかりました。まず、このネットワークでは、ユーザーが保有するICPユーティリティトークンを、NNSが設定したレートでサイクルに変換することができます。変換レートは、主要な不換通貨のバスケットで構成されるIMF SDRに固定されており、外部市場で0.65SDRの価値があると判断されたICPユーティリティー・トークン(現在、スイス・フランや米ドルとほぼ同等の価値)は、1兆サイクルに変換できます。明らかに、これはサイクルの価値の上限を示しています。なぜならば、誰も高い価格でサイクルを購入しないからです。しかし、フロアはどうでしょうか?例えば、誰かが大量のサイクルを購入した後、不要だと判断して売却可能にした場合はどうなるでしょうか。ここで面白いことが起こります。そのような販売者は、サイクルの価格を天井よりも低く設定し、価格を下げなければなりません。その結果、計算を動かすためのサイクルを手に入れたい人は、直接または他人に転売することで、より安いサイクルを購入することになります。当然のことながら、これらの安価なサイクルは、最終的にはすべて市場から撤去され、インターネットコンピュータで実行される計算によって燃やされて消滅し、再びICPユーティリティー・トークンから新しいサイクルを作成して、その価値を天井に戻さなければなりません。そのためには、インターネットコンピュータが計算を続けていればいいのです。

WebAssemblyを世界の仮想マシンに

遠い昔、高度なコンピュータプログラミング言語は、主に低レベルの機械語命令の形でソフトウェアにコンパイルされ、オペレーティングシステムの管理下でコンピュータのハードウェア上で直接実行されていた。例えば、C言語で書かれたプログラムは、インテル社が設計し、他のコンピュータープロセッサーメーカーが採用したX86アセンブリ命令にコンパイルされ、市場の主流であるX86ファミリーのシリコン上で直接動作する。しかし、低レベルの機械語命令で書かれたソフトウェアには、サンドボックス化(安全性の確保)が難しいことや、特定のハードウェアアーキテクチャを持つコンピューター上で実行しなければならないこと、ある想定されたOS上でしか動作しない形式で配置されていることなど、さまざまな欠点がある。

これらの問題を解決するために、高度なコードをコンパイルせずに配布できるインタープリタ型言語が登場しましたが、性能が低いという問題がありました。そこで、ソフトウェアのコンパイル対象を、ソフトウェアに実装された仮想的なコンピュータアーキテクチャである「プロセス仮想マシン」にするという方法が考えられました。例えば、Java言語を低レベルのバイトコードにコンパイルし、それを任意のJava仮想マシン(JVM)上で実行することができます。高度に最適化された仮想マシンは、OSやハードウェアの組み合わせを問わずに開発でき、JVMはバイトコードを実行できる安全なサンドボックスを提供するため、Javaで書かれたソフトウェアはどこでも効率的かつ安全に実行できるようになったのです。

JVMは、Oracle社が買収したSun Microsystems社が開発したもので、著作権や特許問題で泥沼化している。一方で、RustC++などの人気の高い効率的な言語が使用していないガベージコレクションを使用するプログラミング言語でのアプリケーションにのみ適した設計になっていました。さらに、その複雑さと固有の非決定性のために、ブロックチェーン上でスマートコントラクトコードを実行するのには適していません。このような理由から、Ethereumプロジェクトは、Solidityなどの高レベル言語からコンパイルダウンされた低レベルのスマートコントラクトバイトコードを実行するために、ブロックチェーン用の仮想マシンを必要としたとき、独自のEthereum Virtual MachineEVM)を構築することを選択しました。しかし、複雑で強力なソフトウェアの実行をサポートする、安全性と効率性に優れた仮想マシンを開発することは、非常に大きな技術的課題であり、継続的な努力が必要です。そのため、Ethereumのスマートコントラクトでできることが大幅に制限されてしまいました。しかし、2014年にEthereumが設計・構築されたときには、他の選択肢はほとんどありませんでした。

20173月には、WebAssemblyと呼ばれる新しい低レベルの命令フォーマットのMVP仕様が提案され、誰でも仮想マシンの実装を作ることができるようになりました。この新しいフォーマットは多くの利点をもたらした。とりわけ、多様な高級プログラミング言語をサポートできること、バイトコードがコンパクトでネイティブマシンの命令と同等の速度で容易に実行できること、フォーマルソフトウェア検証などの高度な機能のための強力なプラットフォームを意図的に提供することなどである。このフォーマットはすぐにW3C Community GroupW3C Working Groupによって開発された重要なオープンスタンダードとなり、現在では多くのファンを持つプロジェクトとなっています。重要なことは、WebAssemblyコードのサポートが主要なWebブラウザエンジンのすべてでサポートされていることで、何十億人もの人々のWeb体験の一端を担うことができるようになりました。これにより、「世界のための」仮想マシンを開発するために必要な莫大なリソースが集まり、大規模なテストの恩恵を受けることができるようになりました。WebAssemblyの開発は、クライアントアプリケーションだけでなく、バックエンドのサーバーアプリケーションや、最も重要なブロックチェーンにも適していることを示しています。基本的に、WebAssemblyはインターネットの仮想マシン形式になる可能性が高いと思われます。

インターネットコンピュータプロジェクトは、初期のチームメンバーであるティモ・ハンケが、MVP規格が発表された直後に、WebAssemblyの共同設計者であるアンドレアス・ロスバーグをDFINITY財団に紹介し、アンドレアスが主席研究員兼エンジニアになったことが幸いした。これにより、プロジェクトの初期段階からWebAssemblyがインターネットコンピュータで使用される低レベルの仮想マシンフォーマットとなることが保証された。インターネットコンピュータは、現在の標準規格と今後の進化を最大限に活用できるように設計されています。インターネットコンピュータのcanisterフレームワークはWebAssemblyのバイトコードを実行するため、スマートコントラクトはほとんどすべてのプログラミング言語で作成できる可能性があります。現在、DFINITY Foundationが開発したcanister SDKでは、Rust言語と、Andreasが中心となって言語部門が開発した新言語であるMotokoを使ったスマートコントラクトの開発をサポートしています。(他にもいくつかの言語への対応を進めています)。)

Motokoはモダンで使いやすい言語で、JavaScriptを知っている人なら誰でもすぐに習得できます。また、パワフルで表現力に優れており、直交型パーシスタンスのようなインターネットコンピュータの新しい環境機能と、WebAssembly自体の多くの側面の両方の価値を最大化するように設計されています。インターネットコンピュータは、WebAssemblyをフロントエンドだけでなくバックエンドの仮想マシンとして定着させることを目指す一方で、バックエンドを、Webに接続する安全でスケーラブルで効率的かつ強力なスマートコントラクトを実行するブロックチェーンとして再構築しています。

ブロックチェーンの三位一体を完成させる

インターネットコンピュータは、ビットコインに始まり、イーサリアムまで進んだパブリックブロックチェーンの三位一体の味を完成させるために設計されています。この3つ目の大きなイノベーションの必要性は、3つのネットワークに関わる本質的に異なる目的、設計上の選択、トレードオフに由来しており、それらは互いに大きく補完し合うことができます。

もちろん、最初の真のブロックチェーンネットワークを世に送り出したビットコインから、この旅は始まりました(ただし、1999年にWei Dai氏のcrypto++ライブラリを使用していたときに出会ったb-moneyなど、前駆的なコンセプトが足がかりとなりました)。この最初のパブリックネットワークでは、ブロックチェーンの仕組みは、サイバースペースにネイティブな価値を立ち上げるという、サイファーパンクが長年目指してきた目的というよりも、むしろ実現のためのものでした。ブロックチェーンの仕組みを使って、台帳の中に暗号通貨のトークンを作ります。そのルールは、需要に応じて価格が上昇するように、供給量がすべて固定されることを保証し、ネットワークが自立するように、ネットワークをホストする人たちへの支払いに使うことができました。これらのトークンは偽造可能で、インターネットに接続している人であれば誰でも直接保有・譲渡することができます。これは、いかなる個人や組織の支配、影響、支援からも独立して、価値の保存や交換の媒体の役割を果たすデジタル物質のようなものです。

12年以上にわたる研究開発の結果、ビットコインの設計は驚くほどシンプルになりました。このシンプルさは、非常に大きな強みとなっています。最初の暗号通貨であるビットコインは、その名を冠した創始者であるサトシ・ナカモトが、このような破壊的で物議を醸す発明を公人として開発していたら、無傷ではいられなかっただろうし、組織を介して自分の努力を増幅させることもできなかったと思われる。さらに、シンプルであるがゆえに目的が明確であり、デジタルゴールドとしての地位を確立している。現在、1ビットコインの価値は35000ドル以上、全ビットコインの時価総額は65500万ドルを超えており、ビットコインは現存するネットワークの中で最も価値の高いものとなっている。しかし、ビットコインの強みであるシンプルさは、暗号通貨の多くの潜在的なアプリケーションにとって非常に制限的でもありました。

ビットコインの台帳は基本的に、銀行口座番号の役割を果たすアドレス、アドレスにあるビットコインの残高、新しい「取引」によってロックが解除されるとアドレスにあるビットコインの残高を新しいアドレスに移動させることができるアクセスコントロールスクリプトの3つの列から構成されています。ビットコインが稼働して数年が経過すると、2013年にVitalik ButerinBitcoin Magazineで紹介したMastercoinプロジェクトのように、アクセスコントロールスクリプトを他の機能の基盤として利用するというアイデアに興味を持つ人が出てきました。さまざまなことが試みられました。2015年には、ジョセフ・プーンが提案したライトニングネットワークの設計に関連した技術を用いて、アクセスコントロールスクリプトを連動させて分散型コントラクトを作成し、その価値が株式や商品などの現実世界の資産を追跡する「ミラーアセット」をビットコイン台帳上に作成しようとするプロジェクトに一時的に助言しました。しかし、ビットコインネットワークは、アクセス制御スクリプトが悪意のあるロジックからネットワークを保護するための限られた機能しかサポートしていないこと、ビットコインの残高が新しいアドレスに使われるとスクリプトが消えてしまうこと、ネットワークが比較的低速で高価であることなどから、より汎用的なブロックチェーンの試みには不向きな基盤であることが判明しました。

その結果、Vitalik Buterin2013年にEthereumを提案し、2015年にネットワークを立ち上げることになりました。ヴィタリックは、"高度にプログラム可能な暗号通貨 "と呼ばれるものの設計を説明しました。彼の構想では、ビットコインの台帳の最後の2つの列が事実上入れ替わっており、スクリプトがアドレスに永続的に存在し、イーサリアムの残高であるエーテル暗号通貨がそれらの間を行き来できるようになっていました。スクリプトは「スマートコントラクト」ソフトウェアとして考案され、新しい仮想マシン上で実行することではるかに強力になりました。この仮想マシンは「チューリング・コンプリート」と呼ばれ、原理的にはあらゆるシステムの実装に使用することができます。ホストされたロジックが無限ループを含むなど、高価な計算を行うことができるようになったため、イーサリアムはガスという概念を導入しました。これは、1つのトランザクションが実行できる計算量を制限し、トランザクションを送信する側にその分の支払いを要求するものです。一方、イーサリアムは、ビットコインのProof-of-Workの仕組みなどを再利用し、ビットコインで提案されていたGHOSTという機能拡張を使ってネットワークを高速化することに主眼を置いていました。

イーサリアムは、ブロックチェーンの範囲を爆発的に拡大しました。それまでは、ブロックチェーンが形成するサイバー空間の改ざん不可能な信頼ゾーンの中では、暗号通貨だけがホストされていましたが、そのゾーンの中で強力なスマートコントラクトソフトウェアと組み合わせることができるようになったのです。瞬く間に、魅力的なDeFiコンセプトが登場し始めました。例えば、DAOは最終的にセキュリティ上の欠陥に陥りましたが、スマートコントラクトを使ってコードで金融企業を作る分散型モデルの可能性を証明しました。イーサリアムはすぐに2017年から18年にかけてのICOブームの原動力となり、世界中のプロジェクトがインターネットを通じて投資家から何十億ドルもの資金を直接調達できるようにして物議を醸し、この出現した西部開拓時代の環境で調達された資金の多くが浪費されたとしても、再び私たちの世界を根本的に変えることになりました。現在では、スマートコントラクトを簡単に統合できることによるネットワーク効果が、イーサリアムがホストするDeFiエコシステムの驚くべき成長を促しています。私の考えでは、イーサリアムは新しいタイプのブロックチェーンを導入し、大成功を収めました。

私は今でもイーサリアムの熱心な支持者であり、2014年から16年の間、関連イベントで技術的な問題について定期的に講演していました。しかし、そのビジョンの中で、私が特に心を奪われた部分がありました。イーサリアムの支持者の中には、「ワールド・コンピュータ」という概念を口にする人もいましたが、私はこれに夢中になりました。というのも、私はこれまで、さまざまなネットワーク・コンセンサス・スキームを使ってブロックチェーンを高速化する方法や、暗号技術を応用してブロックチェーンの容量を無制限に拡大する方法の研究に多くの時間を費やしてきたからです。2013年にブロックチェーンに本格的に取り組む前に、私はオンラインゲームとその背後にある分散システムを構築し、数百万人のユーザーをサポートすることに成功しました。私にとって「World Computer」の名に相応しいのは、人類の主要な計算プラットフォームとしての役割を果たし、スマートコントラクトを用いて大量のインターネットサービスをオンチェーンで構築することをサポートできるものでなければなりません。そのために、私はイーサリアムコミュニティのプロジェクトリーダーと何度も話し合いました。

もともと私は、新しいブロックチェーンネットワークを立ち上げるつもりはなく、将来のイーサリアムの基盤となるようなアイデアを広く提案していました。2015年には、乱数の生成に由来する技術を探究することを楽しんでいました。乱数は、分散型ネットワークの閾値暗号を使って、効率的かつ止められない方法で生成できると考えていました。注目を集めるために、「Decentralized Infinity」の略語である「DFINITY」という名前をつけ、シンプルなウェブサイトを作成しました。当時、ウェブスピードで動作し、スマートコントラクトの計算とデータを無限にホストできるブロックチェーンというコンセプトは、本当にあり得ないことのように思えましたし、ブロックチェーンコミュニティの多くにとっては、あまりにも大きな飛躍でした。特にEthereumはすでにゲームを大きく前進させていたため、ブロックチェーンコミュニティの多くにとってはあまりにも大きな飛躍でした。また、分散コンピューティング技術や暗号技術を、人々が慣れていない難しい方法で適用しなければならなかったことも大きな問題でした。やがて私は、イーサリアムというプロジェクトの特性や作られたネットワークの性質上、私が提案する夢や技術的な方向性を追求するための基盤を提供することができないことに気づきました。そこで、DFINITYプロジェクトでは、新たなネットワークを作ることにしました。ビットコイン、イーサリアム、そしてインターネットコンピュータは、純粋な暗号通貨から始まり、高度にプログラム可能な暗号通貨を経て、汎用のパブリックコンピュートプラットフォームの役割を果たすことができる「ブロックチェーンコンピュータ」へと向かう連続体上に存在します。ウェブスピードで動作し、無限に容量を増やすことができ、ほんのわずかなコストで計算やデータをホストし、簡単にスケールアップできるdappsの作成に使用できるより強力なスマートコントラクトソフトウェアをサポートし、スマートコントラクトがエンドユーザーのウェブブラウザにコンテンツを安全に提供し、はるかに幅広いシステムやサービスの構築に使用できるようなブロックチェーンネットワークを構築するには、全体的に根本的に異なるアプローチが必要です。例えば、Proof-of-Stake方式でクラウド上のノードからネットワークを構築することは不可能です。ネットワークは、特定の独立したデータセンターで標準化された特別なハードウェアを使用しなければならず、アーキテクチャの側面を進化させて容量を拡大できるように、プロトコル内に強力なオープンガバナンスシステムが必要であり、関連する科学とエンジニアリングは必然的にはるかに複雑になります。後者の点から、DFINITY財団は複数の国際的な研究センターで大規模な研究開発を行う必要があり、マーキュリーに到達するまでに多額の費用と数年の作業を要しました。

そしてついに、待ちに待ったインターネットコンピュータが完成し、パブリック・ブロックチェーンが持つ力のスペクトルを飛躍的に拡大することになります。今後は、ビットコイン、イーサリアム、インターネットコンピュータのネットワークがお互いに付加価値をつけていくと予測しています。それは、イーサリアムのシステムがビットコインを包み込み、DeFiスキームの担保として利用することで、ビットコインの有用性と価値を高めることにつながることは、すでに見て取れます。また、インターネットコンピュータによって、Ethereumネットワークの用途が拡大し、Dappsに大きな機能が提供されることになります。実際、私が以前に書いた記事がきっかけで、Ethereumとインターネットコンピュータを統合するための取り組みがすでに始まっています。インターネットコンピュータの基礎となるChain Key暗号から引き出された暗号システムは、スマートコントラクトがEthereumのトランザクションを作成するために再利用されることになります。逆に、Ethereumのブロックチェーン全体をInternet Computerのスマートコントラクトの中にミラーリングする取り組みも行われており、これによりEthereumInternet Computerのスマートコントラクトの間で、低速で高価なハブやブリッジを使わずに双方向の呼び出しが可能になります。Ethereum dappsは、例えばAmazon Web Servicesなどの信頼できるクラウドサービスに頼るのではなく、Internet Computerを使ってユーザーにWeb体験を安全に提供することができるかもしれません。はっきりしているのは、インターネットコンピュータが、ブロックチェーンをこれまで以上に面白く、価値のあるものにするのに役立つということだ。

 

創世記への残された道

マーキュリーは、メインネットをアルファ形式で立ち上げ、そのノードをネットワーク神経系の制御下に置くことでネットワークを分散化しました。ネットワークは、NNSGenesisイベントをトリガーするとベータ版に移行します。これにより、プロジェクトへの貢献やコミュニティへの参加を通じてICPユーティリティー・トークンを取得した人は、それを「投票ニューロン」に引き出すことができ、現在数十人であるその数は約50,000人にまで増加します。ユーティリティー・トークンの保有者は、ネットワークのガバナンスに参加して投票権を獲得したり、ニューロンを解散して内部に封じ込められているトークンを解放し、スマートコントラクトの計算機能を持つサイクルに変換したり、譲渡したりすることができます。

現在、ネットワークは分散化され、世界中の独立した当事者が運営する数百台のノードマシンで稼働していますが、ベータ版への移行は大きな事業です。DFINITY財団、インターネットコンピュータ協会、そして多くの独立した外部団体やコミュニティの貢献者が、この重要な任務に身を投じることになり、私たちはその一歩を踏み出すことができるのです。Genesisは、誰もが提出できる提案をNNSが採用することで起動する。しかし、おそらくGenesisは、以下の重要なゲートを通過したときにのみ起動されるでしょう。

コードとデザインの公開。DFINITY財団は、関連するすべてのソースコード、技術設計、および新規プロトコルの数学と暗号を公開しなければなりません。

教材の提供。コード、技術設計、数学は複雑なので、プロジェクトの本質が広く理解されるように、簡単に理解できる教育資料を作成し、コミュニティに提供しなければなりません。

開発者の体験。TikTokを再構築したオープンなインターネットサービスであるCanCanのエンド・ツー・エンドの実装とともに、インターネットコンピュータ上で構築する開発者をサポートするための追加の開発者ツールがリリースされる予定です。

非中央集権化。物理的なインターネット・コンピュータ・ネットワークとその参加者、およびインターネット・コンピュータ・プロジェクトを支援するために活動している主要な組織について、さらに情報を発信していきます。また、ネットワークは現在も成長を続けており、ジェネシスの32のデータセンターから896台のノードマシンが稼働することを目指しています。

エコシステムの調整。新たに設立されたインターネットコンピュータ協会は、フォーラムを提供し、独立したデータセンターやネットワークの資金提供者などのコミュニティの利害関係者を調整し、開発者プログラムへのアクセスを拡大して、参加を希望するすべての人が必要な情報やコミュニティのサポートを得られるようにするために活動を強化する。

技術的作業(最終機能、セキュリティ監査、ストレステスト)。ネットワークがベータ版に移行する前に、R&Dチームはいくつかの重要な最終機能を追加したいと考えており、セキュリティチームは最終的なセキュリティ監査とストレステストに合格することを要求します。

機能ロードマップ。Genesisでは、いくつかの機能が欠けています。例えば、ネットワークでは、ノードマシンに保存されているデータを物理的にアクセスできる人から保護する機能をGenesis後に有効にして、初期に発生したバグに対処しやすくします。機能のロードマップでは、ネットワークを構築する人たちが効果的な計画を立てられるように、詳細な情報を提供します。

20年後のロードマップ

今後は、DFINITY財団や、新たに設立されたインターネットコンピュータ協会をはじめとする多くの団体が、インターネットコンピュータ技術の向上や、エコシステムに参加する人々のサポートに力を注いでいきます。また、DFINITY財団は、研究開発の規模を拡大していくことを計画しています。現在、DFINITY財団のチームメンバーは、15,000以上の科学論文を発表し、約100,000の引用を受け、200以上の特許を出願しています。チームメンバーの多くはコンピュータサイエンスの分野で著名な人物であり、例えば、研究担当副社長のJan CamenischACMに表彰された有名な暗号技術者であり、エンジニアの多くはGoogle(最も多い前職)のようなハイテク業界の大手企業で上級職に就いています。現在、チームメンバーは150名に達しようとしていますが、今後も拡大を続け、2021年末までに規模を2倍に拡大し、その後も数千名規模の組織にしていきたいと考えています。私たちの目標は短期的なものではなく、長期的なものです。これは、このプロジェクトの性質と、それが世界に与えるであろう深いポジティブな影響を反映したものです。今後も、これまでと同じように、決意を持って妥協せずに取り組んでいきます。αメインネットの立ち上げにより、エキサイティングな20年のロードマップが始まりました。

注:このロードマップは、保証ではなく、私たちの未来への願望と計画を表しています。私たちは、皆様のご協力を期待しています。もしかしたら、ここに描かれているよりももっと早く...

 

5年後

5年後には、技術に関心のある人なら誰もがインターネット・コンピュータ・ネットワークについて聞いたことがあり、その性質や目的について広く理解されているだろう。一方で、ますます多くの起業家や開発チームが、従来のITではなく、インターネットコンピュータ上で大衆向けのオープンなインターネットサービスを構築することを選択するようになるだろう。これにより、資金調達が容易になり、チームの採用や維持が容易になり、新サービスの競争力が格段に向上します。オープンなインターネットサービスが大成功を収めたことで、インターネットコンピュータ上での構築が主流となり、多くの投資家がインターネットコンピュータの使用を求めるようになるでしょう。学校や大学では、インターネットコンピュータやMotokoを教え、失うもののない若い開発者たちをどんどんエコシステムに送り込んでいく。一方、オープンなインターネットサービスは、トークン化やDeFiの機能を活用して、より魅力的な機能を開発するでしょう。企業では、インテグレーターやビジネスコンサルタントが、企業のIT改革を支援し、安全で止められないものにする機会を得て、ますます多くの企業がパブリックプラットフォーム上に構築することを支援し、Origynなどの組織に続いて、汎産業的なシステムが普及していくでしょう。

10年後

10年後には、インターネットコンピュータが、システムやサービスを構築するための人類の主要な計算プラットフォームとなる可能性が高く、「オープンインターネット」が、ビッグテックのクローズドなプロプライエタリエコシステムよりもほぼ確実に優位に立つことが、技術コミュニティで広く認識されているだろう。さらに、DeFiエコシステムの驚異的な成長により、従来の金融業界と同等に近づき、より大きなエネルギーを生み出すことになるでしょう。ブロックチェーンコミュニティの精神と熱意は世界中に広まり、これまで以上に多くの人々が閉鎖的なシステムではなくインターネット上で構築するようになるでしょう。シリコンバレー以外の99%の人々が技術分野の機会にアクセスできるようになったことで、競争条件が平準化され、膨大な数の才能がもたらされます。シリコンバレーの存在は今後も揺るぎないものになるでしょうが、その投資家が海外に資金を向けるようになり、これまで実現できなかったような遠く離れた場所で、刺激的で成功した新サービスを支援するようになるでしょう。世界中に経済的な機会を提供することで、熱狂的なファンが増え、エコシステムがさらに活性化されるでしょう。コンピュータサイエンスを学ぶ学生の中で、インターネットコンピュータ上でスマートコントラクトを作ったことがない人はほとんどいないだろう。

20年後

20年後には、オープンなインターネットは、ビッグテックの閉鎖的なプロプライエタリのエコシステムよりもはるかに大きな存在になっているだろう。このエコシステムは、今や衰退の一途をたどっているが、COBOLコードがいまだに稼働している理由と同じような理由で、消滅するには永遠にかかるだろう。私たちの重要なグローバル社会の情報インフラ、システム、サービスの多くが、オープンで止められず、改ざんもできないインターネットコンピュータのブロックチェーンネットワーク上で稼働するようになります。これにより、モノの仕組みが大きく変わり、想像を絶するほど豊かなインターネットのエコシステムが実現し、イノベーション、コラボレーション、ダイナミズムが生まれ、世界中でポジティブな経済成長をもたらすことになります。現在、発展途上国と考えられている地域の多くは、ビッグテックのエコシステムを飛び越えて、完全にオープンなインターネット上で運営されており、機会均等を促進する利点と効率性を提供しています。スマートコントラクト技術は、個人のプライバシー、自由、主権を大規模に向上させ、世界中の社会の運営方法に深く意味のある変化をもたらし、DeFiは従来の金融よりも非常に大きな規模になっているでしょう。一方、ネットワークには、量子安全暗号や新機能など、あらゆる種類の新しい科学が組み込まれ、現在とは全く異なる姿になっており、研究者やエンジニアの新たな先兵がそれを推進していることでしょう。

ぜひ、この旅に参加してください。

2021年の成功と幸せを祈っています。

 

20210821 The Floater 初ライブ記録@下北沢近松

8/21(土)のお昼にThe Floaterとして下北沢近松さんでライブをさせていただきました。忘れないうちに色々と書いておきたいと思います。


前日、前々日と夜遅くまで練習をしていたのでコンディション的には微妙。なんとか9:30の入りに間に合うように下北沢の駅に着く。京王線から南西口の方へ出るには下北エキウエを通らないといけないのでやや手間取る。

事前に当会場でのライブを1人で観に行って下見をしておいたので道のりは迷わず。(その時はTTUDを見に行きました)

近松さんは上層階は普通に商業施設になっている珍しい構造のライブハウス。入口が地下になっているので階段を降りて入る。

会場の雰囲気も当然お客として観に行った時と同じで個人的には安心感がある。PAや照明の準備をされている方も前回一方的にお見かけした方なので私は心の準備ができている。しかしよく考えれば自分以外のメンバーにとっては初めての会場であった。

会場入りしたらまず検温、そして体調チェックシートに記入。また、PAと照明の依頼を書いた紙を記入して提出する。セットリストはこんな感じ。

・セッション(オリジナル)

・若者のすべて(ハヌマーン)

・14Souls(ART-SCHOOL)

〜MC(フロントマンより)〜

・Lucky(スーパーカー)

・東京(きのこ帝国)

〜MC(私より)〜

・ハンナ(オリジナル)

この紙を見るのは高校の卒業ライブ以来かもしれない。そしてチケット取り置きリストも記入するのだが、これはメンバーに事前にスプレッドシートに書いてもらったものを昨日ちゃあんと印刷しておきました。準備って大切。

そんなことをしていると共演バンドの皆様もご到着。書き物がある旨他のバンドの方にお伝えしていたのでなんか私もライブハウスの人みたいになってました。

10:00頃、出順が最後の我々からリハーサル開始。まずはドラムからバスドラ、スネアなどそれぞれの単体の音出し。そしてマイクのテスト。ギターはエフェクトを全種類出すようにご指示があった。ちゃんとしている。あれ、学生時代もこんな感じでやってたっけ?なんかもっと大雑把にやっていたような気が。

一通りパートごとの音出しが終わると、じゃあなんか全体的に演奏してください、となる。これも前日にリハで何やるか決めていたのでスムーズにできた。予定通りセッション〜若者のすべて(1サビまで)、東京(1サビ〜間奏)をやってみる。ベースボーカルの声のバランスがポイントだったので、Lucky(1サビ)も。それから私が歌うオリジナル曲の「ハンナ」は短めなので2分半のフル尺で。返し(=演者に聞こえる音のことです。ライブハウスだとイヤモニはなく演者の下にスピーカーがついていてバンドの音が聞こえるようになっています。これもPAさんが調整してくださいます)の音量を調整したり、適宜フロントマンがフロアに降りて外音(実際お客さんに聞こえる音)を聴きに行ったりして音のバランスを整えてゆく。特にボーカルの音が聴こえないのが一番悲しいパターンだという話を昨日していたので念入りに確認。最後に少し14Soulsをやって終了。良い感じだった。最後に「アンプの設定の写真を撮っておいてください」とスタッフの方からガイダンスがあり、おおさすがだなあと思って写真を撮る。JC120の設定はこんな感じに落ち着いた。Input: Low, Treble: 4, Middle: 4, Bass: 3

10:30にリハ終了。12:00の開場までは共演バンドのリハーサルを聴いたり、ドンキでおにぎりを買って腹ごしらえをしたり。他のバンドの皆さんもかっこいい音を出していらっしゃっていて、自然と体が動く。ここの時間が結構あった。

開場直前に荷物を楽屋に移動させる。開場すると早速バンドメンバーの友人が入ってくる。少し会話の輪に混ぜてもらう。新しい人と喋るのは新鮮な感覚があって良い。

我が職場の先輩後輩もいらっしゃった。オリジナル曲「ハンナ」の題材にした映画「蒲田前奏曲」(第2編の「呑川ラプソディ」で伊藤沙莉さん演じる帆奈というキャラクターがモデルです)にちなんだTシャツ(つまり蒲田温泉のTシャツです、しかも蒲田マチ子と同じ臙脂色)を着てきてくださった方もいて感動した。ガチ勢だった。なぜ写真を撮るのを忘れてしまったのだろう。結構このあたりはお喋りしているうちにスッと時間が過ぎていき、あっという間に開演時間に。トップバッターの演奏が終わったら準備のため楽屋へ。

楽屋はあまりスペースがないので外の喫煙所のスペースで待機する。みんないよいよ緊張してきた様子だ。ふと上を見上げると、階段からまた1人先輩が降りてくるのが見えた。そのまま少し談笑。バンドを組んだ経緯や今日やる曲を話しているうちに緊張も紛れた。

2バンド目が終わり、自分たちの番に。機材を持って入ると、少し後ろのほうに来てくれた方々の姿が見える。と言いつつも、このご時世なのでステージとフロアの間を巨大なアクリル板が隔てており、そのアクリル板に自分たちの姿が反射するせいでみなさんの顔まではそんなによく見えない。人の顔を見ると緊張するので、これは逆に良かったと思う。

準備もささっと終わり、定刻の13:40までは確か7分くらいあった気がするが前倒して始めることになった。

自作のセッションはラストのキメがやや課題だったが本番でも持ち堪えて若者のすべてへ。イントロはギターとベースの入りでやや緊張するがしっかり決められた。あとで映像を見直したが原曲にはないコーラスの追加もそこそこ上手く行っていたと思う。そして私が予々切望していた若者のすべて〜14Soulsへのゼロ秒つなぎもしっかり決まった。14Soulsは大学1年生の春学期にめちゃくちゃ聴いていたのでこの曲を下北沢でバンドでやれるのはとても嬉しい。SHELTERにART-SCHOOLときのこ帝国の2マンを観に行ったのも多分同じ頃だったと思う。

フロントマンのMCを挟んでLucky〜東京とミドルテンポの曲。自分のギターは少し間違えたが全体としてのまとまりが良かったと思う。東京の自分のコーラスがいまいちだったのでお歌の練習をしたい。リハの甲斐もありメインボーカルが映える。

ラストはオリジナル曲を作った私からちょこっとご挨拶をしてハンナへ。ここで曲名をしっかり言えば良かったと後悔している。流れの中の条件反射でMCのセリフを定着させてしまっていたので、曲名を盛り込む修正が効かなかった。

ハンナはバンドとしては良かったが私の歌がやや厳しかった。そもそもこの曲自体が最低音〜最高音まで2オクターブある音域の広い曲ということもあり、ピッチが安定していなかった。しかしまあそんなことはどうでもよくなるくらい「オリジナル曲をライブハウスでギターボーカルとして演奏する」ことが楽しかった。

これにて終了。総じてみれば個人的には思いのほか時間はゆっくり過ぎたし、楽しくやれたと思う。学生時代は自分の演奏に精一杯で余裕がなかったが、今回は気持ちに余裕を持って演奏することができた。要因としては、

・ライブハウスの下見などしっかり準備をした

・共演バンドがすべて初対面だったことで逆に居場所のなさを感じずに済んだ

・自分が本当に好きな曲を演奏することができた、テクニカルな曲が少なかった

・音作りが安定していた(G1X FourとJCM120の組み合わせがめちゃくちゃ良い)

・去年ユニゾンのバンドオフ会に参加してツイキャスの配信でギターボーカルをやり、経験を積めていた

このあたりが大きいと思う。そしてメンバーに感謝。

帰りは下北沢ならではのスープカレーを食べました。1辛でもそこそこ辛かったです。おしまい。

20210817 Camera! Camera! Camera!

Audiusという音楽共有サービスがあるらしい。SoundCloudっていう時代でもない気がするし、YouTubeにあげるのは動画作んないといけないし、サブスクあげるのはお金がかかる。早速アカウントを作った。

https://audius.co/andy16g

audius.co

吉澤嘉代子さんのオンラインライブをチケット買ってアーカイブ見るか迷っている。。

あと犬のポロシャツ買いたい。

過去のサンドリを聴いてたらマツコに島田秀平氏出てきて笑った。

ギターの弦を張り替えた。ライブまでに良いテンションになってくれ頼む

 

Camera! Camera! Camera! ←イントロで勝ち

www.youtube.com