てらおかなつみさんの個展
先日てらおかなつみさんの個展に行ってきました。
最近吉澤嘉代子さんの音楽をめちゃくちゃ聴いておりまして、そのつながりでてらおかなつみさんの絵を知るようになりました。ツアーグッズやポスターのデザインを手掛けていらっしゃいます。
吉澤嘉代子さんがTwitterで「てらおかなつみさんの個展に行ってきました」とつぶやいていたのを見まして、まだやっているなら行ってみようかと思い立ちました。ちょうど最終日でした。
会場は原宿のギャラリールモンドという小ぢんまりとしたスペースでした。
画風からしても他のお客さんが女性&カップルばかりだったらどうしよう…という一抹の不安も抱きつつ会場を訪れたのですが、おそらく美大生と思われる男性二人組もいてあまり気兼ねせずに楽しむことができました。
てらおかなつみさんのイラストは犬をはじめとする動物たちが非常にチャーミングです。また、キャラクターもさることながらパステルカラー中心の色使いが見る人をリラックスさせてくれます。輪郭が虹色になっているのが個人的に好きなポイントです。
その中に一枚だけ、いきものが出てこない山の風景画があったのが印象的でした。
そうそう、隣には犬が望遠鏡で山々を覗き込んでいる絵があったのですが、今思い返せば山の風景画はその犬が望遠鏡で見ている景色だったのかもしれませんね。写真撮影とSNSの投稿もOKだったようで、せっかくなので撮っておけばよかったです。ものを鑑賞しながら写真を撮るという行為があまり好きではない、というか写真を撮る時は写真を撮るという行為に集中してしまい鑑賞する余裕がなくなってしまうのです。すっかり忘れてしまっていました。
てらおかなつみさんは若くして自分なりかつ唯一無二のスタイルを確立されているところがかっこいいなと思いました。おそらくどんな絵を見てもてらおかなつみさんだ!と気付けるだろうし、こういったキャラクターは似たようなものも沢山ある中でやはりてらおかなつみさんの味はてらおかなつみさんにしか出せなくて、それが多くの人を惹き付けているのだと思います。
会場にはご本人もいらっしゃって、ファンの方や知り合いの方と気さくに談笑されていらっしゃいました。てらおかなつみさんの人柄が絵にあらわれているようにも思えました。
ピカレスク手帳類図書室
その足で参宮橋にあるピカレスクにも行ってきました。ピカレスクの手帳類図書室では、一般の人から買い取り収集された手帳を読むことができます。以前から存在は知っていて、いつか行こう、いつか行こうと思っていたのですが、ちょうどこの日が年内最終営業日だったようで、間に合ってよかったです。
明治神宮前から千代田線で代々木上原まで出て、上りの小田急線で参宮橋に向かいました。途中で代々木八幡の駅を通り過ぎたので吉澤嘉代子さん「残ってる」のMVのロケ地だ!と感動しました。
ピカレスクは住宅街のやや奥まったところにあるので一見で場所がわからず同じ通りを右往左往してしまいました。アパートの一階部分のような場所にございます。入り口のドアは開いていますが布が垂れ下がっているので、ベルを鳴らして店員の方をお呼びします。
入ると明るい雰囲気なのですが所狭しと創作物が並んでいます。奥のスペースまで案内されます。1000円/hなので最初の時間の代金を支払うと、そのまた奥のスペースに誘導されて手帳類の目録を渡されます。目録にはざっくりと時代、パーソナリティや内容が書いてあるので(ex.)2006〜2011年 18〜23歳 男性 大学生 就職活動や恋愛の悩み 全3冊 など←これ適当です)、そいつをみながら自分の気になった方の手帳を見るという流れになっています。
私が拝見したのは「美大生」「仙台のジャニオタ」「小学生の頃からエログロナンセンス好きなおませな子」の3本でした。とにかく皆さまパンチが強くて人生色々だなと思いました。また他の人の人生を覗き込むのはエネルギーがいることでした、逆にエネルギーをもらってストーリーテリングをするまでいけたら最強なのだろうなと思います。
おしまい。