先日述べたように、好きな曲の分析をやっていこうと思います。
今日は私がユニゾンを好きになったきっかけでもある名曲「オリオンをなぞる」です。
【曲の構成】
イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ
→間奏(イントロと同じ)→Aメロ→Bメロ→サビ
→ギターソロ→Cメロ→サビ→ラスサビ
→アウトロ(これもだいたいイントロと同じ)
曲の構成自体は王道アニソンというかJ-POPというか、ごく普通です。
ただ、上ではざっくりAメロとBメロにまとめてしまいましたが、この曲は各メロに前後半があってそれぞれコード進行も違います。
つまり
Aメロ前半:ごきげんよう〜
Aメロ後半:千里眼千里眼〜
(この間に「perfectly〜」のキメがあります、あとで書く)
Bメロ前半:何でもないような〜 (そしてまたここにキメがある)
Bメロ後半:\\暫定ロマン// 十分適度に〜
結構この進行考えるの大変だと思うんですよね。すごい。1曲に色々な引き出しを使っている。。
【コード進行】
オリオンはユニゾンのテンプレともいえるEメジャーキーの曲です。というかこの曲を以てしてユニゾンのテンプレが完成されたというべきでしょうか。「リニアブルーを聴きながら」や「桜のあと」など、オリオン以降に出てくるユニゾンの大型シングル曲はオリオンをベースにしているなあと思います。以下注目点列挙。
・ざっくりイントロとサビのコードが同じ。
・Aメロの一発目に鳴らすコードが好き。Eadd9からAM7(9) (EonA??)
Eadd9は夏影テールライトのAメロの入り(「夏の夜に〜」の部分)でも使われていてユニゾンみのあるコードですね。
とにかく私はAM7(9) (EonA??)というコードが好きでして(1弦から順に0-0-1-2-0-xと押さえるコードですね)、中学生の時に初めて作った曲にもこのコードをどメインに使った記憶があります。
・Aメロ終わりのキメの進行が好き。(Aadd9→G#m7(♭13)→F#m7(11)→E)
出ましたこちらの進行。ライトフライトや三日月の夜の真ん中などユニゾンの曲の随所に使われていて私が今一番好きな進行です。
・Bメロ前半〜後半にかけての(僕達なんて〜)キメが好き。
これはC#m7→B→Aadd9→G#m7(♭13)で、Cメロ(何度よろけて〜)と同じ進行になっているのも良い。
・サビの前半終わり(つながりたい〜あっちこっち)の進行が好き。
G#m7(♭13)→C#m7→F#m7(11)→B7 (ディグリーで3625??)なんてことはない進行に見えるのですが安心感があります。
・サビの終わりにかけての進行が好き。
【その他の部分】
・この曲の真髄はドラムのシンコペーションだと思います。